新型コロナウイルスの感染拡大で、コロナという病気の正体がある程度わかってきた今もなお、中国では「ゼロコロナ対策」が取られている。先日も新型コロナ感染患者が増加した町ごと隔離すべく深夜にバスで移動させる中でバスが横転、死傷者47人を出す大惨事となった。「ゼロコロナという対策事態が現実的ではない」という意見が国内外でも出ている。 しかし「リスクをゼロにしたい」と考えるのは、決して中国だけのことではない。誰にとってもリスクは好ましくないが、「リスクがゼロ」という状態は成立しうるのだろうか。ジャーナリストの佐々木俊尚さんが3回にわたり日本の「ゼロリスク信仰」について分析。その第1回は日本中がパニックになった過去の事例をひもといていく。前編はゼロリスクという言葉が誕生した経緯や2000年前後に大騒ぎとなった狂牛病について振り返る。 「リスクがゼロ」でないと気がすまない 日本社会に「ゼロリスク信仰」が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く