ブックマーク / www.tjsg-kokoro.com (16)

  • [『サピエンス全史』を起点に考える]貨幣による人類の統一とは、全人類を協力相手候補として認識するようになること

    [『サピエンス全史』を起点に考える]貨幣による人類の統一とは、全人類を協力相手候補として認識するようになること 1.「人類の統一」を「厖大な数の見知らぬ人どうしの協力」から整理する 『サピエンス全史』を読んでいます。 昨日は、「第3部 人類の統一」を読みました。 [『サピエンス全史』を読む]人類の統一って、なんだ?(第3部 人類の統一) ここで私が考えたのは、「人類の統一とは何なのか?」という問いです。そして、この問いにに対し、「彼ら」と「私たち」という枠組みから整理してみました。つまり、サピエンス全体を「彼ら」vs「私たち」という枠組みで認識していたことから、サピエンス全体を「私たち」という単一の集団として認識するようになったという変化が、人類の統一です。 しかし、もっとよさそうな整理がある気がしてきました。それは、「膨大な数の見知らぬ人どうしの協力」です。 『サピエンス全史』は、サピエ

    [『サピエンス全史』を起点に考える]貨幣による人類の統一とは、全人類を協力相手候補として認識するようになること
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2017/02/07
    “貨幣による人類の統一とは、「貨幣を用いることによって、サピエンスは、全人類を、協力相手候補として認識するようになった」”
  • 『ストーリーとしての競争戦略』を具体的に活用する下準備としての内容整理(上)

    [はじめに] アダム・グラントの『Give & Take』と『Originals』は、このウェブ社会で、個人が社会に価値を追加するための道すじを、明確に描いたです。この2冊の監訳者だったことから、私は楠木建さんを知りました。 楠木建さんは、経営学の研究者です。『Originals』の「監訳者のことば」において、ご自身の研究テーマについて、次のようなことをおっしゃっています(引用は、いずれも、『Originals』より)。 だから競争優位を構築しようとする以上、それは持続的でなくてはならない。構築よりも持続のほうが何倍もむずかしい。だから、戦略論の行き着くところはつねに「模倣障壁」の問題になる。他社が追いかけてきても真似できない障壁をいかにつくるか、という話だ。 location 4687 いくらでも模倣障壁をリストアップできるのだが、僕はこのロジックがどうも好きになれなかった。 loca

    『ストーリーとしての競争戦略』を具体的に活用する下準備としての内容整理(上)
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2017/02/07
    “戦略論の行き着くところはつねに「模倣障壁」の問題になる。他社が追いかけてきても真似できない障壁をいかにつくるか、という話だ。”
  • 「自分の仕事」と「作品としての公開」

    昨日書いた「自分の好きなことへの没頭を、「作品」として公開すること」に関連して、観点を変えて、もう少し書きます。 今回は、「好きへの没頭」の観点ではなく、「自分の仕事」の観点から。 「自分の仕事」とは、倉下忠憲さんのブログR-styleに登場した言葉です。倉下さんのモットー、<<「自分の仕事」をする>>の中に含まれてる言葉で、対立する概念は、「他人の仕事」になります。 R-style » 「自分の仕事」をする 2年弱前にこの文章を読んで以来、<<「自分の仕事」をする>>、<<「他人の仕事」はしない>>は、私にとっても、大切な道標であり続けてきました。 昨日の記事を書きながら、「自分の仕事」と「作品として公開すること」は、つながっているのではないか、と感じました。このつながりについて考えたことを表現してみます。 1.「好きなことに没頭する」ことと「作品として公開する」ことの、微妙な関係 「自

  • 自分の好きなことへの没頭を、「作品」として公開すること

    ここしばらく、ブログを続けることの意味について、考えています。普通の勤め人である私が、ブログを続けることの意味、です。 ブログを続けることの意味に疑問を持っている、というわけではありません。アシタノレシピに「普通の個人が、ブログのある毎日を送り続ける」というテーマで連載を書いている影響が大きいのかなと思います。 ● 私の話をします。 私がこのブログ「単純作業に心を込めて」を始めたのは、2012年3月です。もう4年以上の時が流れました。この間、私が公開した記事は、だいたい960個。2014年9月に『千夜一夜物語』からブログのあり方を考えたときにははるか先だと思っていた1001個も、わりと現実的なところに見えてきました。(2016年9月くらいには届くかな?) この間、私は、ブログからたくさんのものを受け取ってきました。基的には、「ブログは、私に、何を与えてくれたのか?(普通の個人が、ブログの

    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2016/06/10
    “「自由と承認の相克」のために試行錯誤することが、結果的にすごく充実した生き方になる。”
  • 「枠の外に混沌さを排出することによって、内部の秩序を高める」という動きは、日常の中に、当たり前のように存在する。

    「枠の外に混沌さを排出することによって、内部の秩序を高める」という動きは、日常の中に、当たり前のように存在する。 先日、これを書きました。 「個人のための知的生産システム」内部の秩序を維持するための、2つのアプローチ この記事で書いたポイントのひとつは、「枠の外に混沌さを排出する」というアプローチによって、「個人のための知的生産システム」内部の秩序を高めることができる、ということです。 ● 話は変わりますが、このまえの連休、我が家は家族旅行に出かけました。 とても楽しかったのですが、子連れ旅行だったこともあり、しばしば、何かとぐちゃぐちゃな状態になりました。 たとえば、移動中の車内。鼻水が出たり、お茶がこぼれたりするたび、ゴミが増えます。たとえば、ホテルの夕ビュッフェ。料理のために使ったお皿、手や口を拭く使い捨てのおてふき、子供用の紙エプロンなどで、テーブルの上はあっというまに雑然となり

    「枠の外に混沌さを排出することによって、内部の秩序を高める」という動きは、日常の中に、当たり前のように存在する。
  • 現にうまく機能しているWorkFlowyを使った文章の書き方

    私にとって、WorkFlowyは、文章を書くための道具です。 WorkFlowyで文章を書くことのメリットのひとつは、「この書き方は、テキストエディタやEvernoteなど他の道具では、なかなかむずかしかっただろうな」というような書き方で文章を書けるところにあります。文章を書くための道具としてのWorkFlowyは、いろいろな文章の書き方を可能にしてくれます。それも、「その書き方もやってやれないことはない」というレベルではなく、無理なくごく自然に、いろいろな書き方で、文章を書くことができるのです。 そんなWorkFlowyだからこそ可能になった文章の書き方は、私の中で、現にうまく機能しています。この記事では、そんな現にうまく機能しているWorkFlowyを使った文章の書き方を、全部で5個、紹介します。 1.大量の書きかけの文章群全体を管理する「押し下げトピック法」 WorkFlowyは、ア

    現にうまく機能しているWorkFlowyを使った文章の書き方
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2016/04/25
    “「おもしろい」とは、それまでつながっていなかったものが頭の中でつながることだ”
  • 『WorkFlowy文章作法』の「はじめに」

    書について こんにちは。書『WorkFlowy文章作法』では、 WorkFlowyで文章を書く技法 をお話します。自分以外の誰かに何らかのメッセージを届けるための文章が題材の中心です。 あなたが文章を書くときの大きな目的は、 あなたの考えに言葉を与えること(メッセージを明確にすること) あなたの考えを読者に伝えること(メッセージを届けること) という2つではないかと思います。 この2つの目的のために文章を書くなら、文章を書くための道具としてWorkFlowyを使うことは、よい選択です。WorkFlowyで文章を書くことは、ぼんやりとした考えに言葉を与え、メッセージを明確にすることを助けてくれますし、WorkFlowyを使うことは、そのようにして明確になったメッセージを、わかりやすい文章によって表現することを助けてくれるからです。 しかし、WorkFlowyは、おそらくですが、そもそもの

    『WorkFlowy文章作法』の「はじめに」
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2016/01/27
    “あなたが文章を書くときの大きな目的は、 あなたの考えに言葉を与えること(メッセージを明確にすること)あなたの考えを読者に伝えること(メッセージを届けること) という2つではないかと思います。”
  • 「自分の生活全体の目的」と、「自分の生活全体」のあり方

    少し前になりますが、これを書きました。 全体と一部分(それより上の階層がない・それより上の階層がある) 「個人の継続的な知的生産」と、「全体・一部分」&「それより上の階層がない・それより上の階層がある」 WorkFlowyを使い続けていくうちに自然と浮かんできた、「全体と一部分」「それより上の階層があるか、ないか」ということを考えたものです。 このテーマを、もう少し展開してみます。まずは、抽象方向へ。 「自分の生活全体の目的」です。 1.「生活全体の目的は何か?」という問いへの取り組み 若干恥ずかしい話ですが正直に告白すると、大学生のころ、「生活全体の目的」のことばかり考えていた時期がありました。 ● 最初は青少年の悩み、みたいなことでした。「人が生きる意味ってなんだろう」とか、そういうことです。 でも、途中から、もう少し実用的な動機に切り替わりました。『7つの習慣』を読んだことがきっかけ

    「自分の生活全体の目的」と、「自分の生活全体」のあり方
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2015/11/27
    “目的とは、いってみれば、自分よりも上の階層とどのような関係を持っているのか、その関係のあり方の話です。だから、上の階層を考えることなしに、目的を考えることはできません。”
  • 「個人の継続的な知的生産」と、「全体・一部分」&「それより上の階層がない・それより上の階層がある」

    1.はじめに 先日、これを書きました。 全体と一部分(それより上の階層がない・それより上の階層がある) WorkFlowy5原則の【第2原則】「「アウトライン」という全体から、目的に応じた一部分を切り出す」からスタートし、「全体と一部分の関係は、上の階層がないか・あるか、から派生しているのではないか」ということに至るまでの思考を書いたものです。 こんな抽象的なことを考えた動機は、「個人の継続的な知的生産」というものを考える上で、この全体と一部分の関係が、大きなヒントを与えてくれるのではないか、ということです。 そこで、次はこのあたりのことを書いてみます。 2.個人の継続的な知的生産のあり方 (1) 個人の継続的な知的生産 以前から、私は、「個人の継続的な知的生産」ということに関心を持ち続けています。 ここで「個人の」と書いたのは、主に、「組織の一員としてではない」という意味です。「知的

    「個人の継続的な知的生産」と、「全体・一部分」&「それより上の階層がない・それより上の階層がある」
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2015/10/26
    “「WorkFlowy」とは全然関係がない経験が、結果として、私による「WorkFlowy」についての知的生産を、ずいぶんと豊かにしてくれたからです。”
  • 「知的生産のフロー」の特徴から、知的生産を担う道具が備えるべき条件を考える

    1.知的生産は、フローである 『知的生産の技術』は、「知的生産」を、「既存の、あるいは新規の、さまざまな情報をもとにして、それに、それぞれの人間の知的情報処理能力を作用させて、そこにあたらしい情報をつくりだす作業」と定義します。 知的生産とは、知的情報の生産であるといった。既存の、あるいは新規の、さまざまな情報をもとにして、それに、それぞれの人間の知的情報処理能力を作用させて、そこにあたらしい情報をつくりだす作業なのである。 location 259 知的生産は、情報に関するフローです。 もととなるさまざまな情報をインプットする。 知的情報処理能力を作用させ、情報を操作する。 あたらしい情報をつくりだし、アウトプットする。 このインプット→操作→アウトプットというフローの中を情報が流れてこそ、知的生産になります。 2.「知的生産のフロー」には、どんな特徴があるか? では、この「知的生産のフ

    「知的生産のフロー」の特徴から、知的生産を担う道具が備えるべき条件を考える
  • 「単純作業に心を込めて」の十戒

    1.変わらないタブー このウェブの中に、R-styleというブログが存在しています。倉下忠憲さんが10年以上続けているブログです。 R-style 10年という長い年月が流れる間、R-styleが変わらずに持ち続けてきたものがあります。それは、タブーです。[煽らない][極端な断定をしない]といった「R-styleの十戒」を守り続けながら、倉下忠憲さんは、ブログを続けてきたそうです。 ブログを10年続けて、僕が考えたこと 2.「単純作業に心を込めて」の十戒 変わらないタブーを守り続けて、ブログを続ける。そんな10年が積み重なったブログは、芯を獲得するのでしょう。私がR-styleに感じる芯は、きっと、こうして生まれたような気がします。 願わくば、この「単純作業に心を込めて」にも、そんな芯が生まれたら。そんなことを思って、「単純作業に心を込めて」の十戒を考えてみました。 作品未満のものを出さな

  • 「ここにいたんだ」

    1.『宇宙兄弟』の「ここにいたんだ」 『宇宙兄弟』が好きです。 どこも安定しておもしろいのですが、とりわけ、閉鎖ボックス編をおすすめします。 閉鎖ボックスは、宇宙飛行士選抜試験の3次審査です。それまでの審査をくぐり抜けた受験者たちが、5人一組で、宇宙船を模した閉鎖環境に放り込まれ、JAXA管制から課される様々な課題に取り組みます。こんな閉鎖ボックスの中、受験者たちの間で繰り広げられる人間ドラマは大変おもしろく、グリーンカードやじゃんけんなど、ぐいぐい引き込まれます。 そんな閉鎖ボックス編で、私が一番好きなのは、六太たち5人がうどんを作るシーンの、「ここにいたんだ」という台詞です。 閉鎖ボックスでの生活も残り2日の日、六太たちは、うどんを作ります。福田さんの「南波君はうどんの作り方までよく知ってるね」という言葉に、六太が「シャロンおばちゃんって人のところで作ったことがある」と答えると、一同は

    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2015/08/01
    “ウェブにブログを書き続けることと、「ここにいたんだ」という方々との出会い”
  • 店長からのおすすめの一品

    店長自らが、厨房に立ち、同時に、カウンター越しにお客さんとの会話もしてくれるような、そんな居酒屋が、好きです。 こんな居酒屋で、気が置けない友人とのんびり飲みながら、店長との会話も軽く楽しんで、そのときに店長から教えてもらった「おすすめの一品」をいただくのが、好きです。 私がよいなと思う「店長からのおすすめの一品」は、必ずしも、その居酒屋でいちばんたくさん売れている一品、ではありません。また、必ずしも、その日入ったよい材料を使った一品、でもありません。 私がよいなと思う「店長からのおすすめの一品」は、「よく出る人気商品というわけじゃないんだけど、今朝の仕込みの感覚から、店長として確かな手応えを感じていて、この品を出せることに店長としてのやりがいや幸せを感じる一品」とか、「お客の好みや体調や事の進み方などを店長なりに考えて、このタイミングでいちばん楽しんでもらえると店長が予想する一品」とか

    店長からのおすすめの一品
    Togami_Arahi
    Togami_Arahi 2015/07/11
    “ある問いを、自分の課題として抱える。その問いに対して、自分なりの答えと理由を作る。問い、答え、理由という、この一連の過程が、自分以外の誰かに届いてくれるといいなと思って、文章を書いています。”
  • 「欲望のマンダラ」を創る

    1.問題の状況 (1) ブログのおかげで、やりたいこととたくさん出会えて、ありがたい ここ2,3年、心から「やりたい」と思える対象と、たくさん出会うことができています。最近だと、WorkFlowyやマンダラート、Bookmarkletの勉強やラクガキの『ジョジョの奇妙な冒険』を読み返すことなどなど。 大きな理由は、この「単純作業に心を込めて」です。ブログで公開するために文章を完成させようとする過程で、いろんな収穫があり、その多くが、「やりたい」と感じられる対象につながっています。 「やりたい」と心から感じられる対象と出会えるのは、とても幸せなことです。やりたいこととのたくさんの出会いを、ありがたく感じています。 (2) 手持ち時間よりも、やりたいことが多くて、追いついてない でも、よいことばかりでもありません。 今の自分に与えられた手持ち時間は、やりたいこと全部をやるためには、全然足りませ

    「欲望のマンダラ」を創る
  • [条件づくり]と[手順組み]、そして「待つ」こと。(『[超メモ学入門]マンダラートの技法』より)

    1.はじめに こんな文章を書きました。 「失敗のマンダラ」で失敗の構造をみる。 「「失敗のマンダラ」を創ると、失敗の構造をみることができて、失敗のダメージから回復することもできるし、失敗から学ぶこともできるので、よい」ということを伝えたくて、心を込めて、書きました。 この中で、[条件づくり]と[手順組み]という考え方を紹介しました。『[超メモ学入門]マンダラートの技法』の第6章で解説されていたものです。 [条件づくり]と[手順組み]は、すごいです。私は、『[超メモ学入門]マンダラートの技法』からいろんな収穫を得ましたが、[条件づくり]と[手順組み]は、その中でも3の指に入ります。この考え方は、すでに、私の毎日の暮らしの中のいろんな場面で、現にうまく機能しています。 「「失敗のマンダラ」で失敗の構造をみる。」の中で書いたのは、[条件づくり]と[手順組み]のうち、結論としてのノウハウの部分だ

    [条件づくり]と[手順組み]、そして「待つ」こと。(『[超メモ学入門]マンダラートの技法』より)
  • 【Evernoteを整理する】ノートブックを、フロー・ストック・アーカイブのスタックにまとめる

    1.フロー・ストック・アーカイブという分類 最近、私は、Evernoteのノートブックを、フロー・ストック・アーカイブという3つに分類することを考えています。 フロー、ストック、アーカイブEvernote情報処理システムに収納する情報の分類。 この分類の基準は2つ。第1に、現在進行中か否か、第2に、あとで使ったり見返したりすることを想定しているか、です。 図にすると、こんなかんじです。 第1に、現在進行中のノートか否かによって、現在進行中のノートであるフローと、現在進行中ではないノートであるストック&アーカイブに区別します。(図の、上と下を分けます。上がフローです。) 第2に、現在進行中ではないノートを、あとで使う(見返す)ことを想定しているか否かによって、あとで使うことを想定しているストックと、あとで使うことを想定していないアーカイブの2つに区別します。(図の下半分について、右と左に分

    【Evernoteを整理する】ノートブックを、フロー・ストック・アーカイブのスタックにまとめる
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