第52夜 - 夜間日記高校のスクールバッグを左肩に掛けて、昼休み時間に登校した。昼休みのはずだったが、廊下には数人しかおらず、各教室からは微かな話し声が聴こえていた。私は気合いを入れて、髪を内巻きツインテールにセットしてきたのだが、何人かとすれ違う間に、急激に恥ずかしい気がしてきたので、ツインテールを解いてしまった。自分の教室に入ると、30人分の机が全て教室後方に下げられており、英会話の授業が始まろうとしていた。クラスメイト全員に1枚ずつスーパーのチラシが配られ、それを端から幅5ミリずつで割いていく、という授業だった。私に配られたのはA4サイズの、比較的小さいチラシだった為、すぐに割き終わってしまった。 5時間44分45秒。
