先日2017年度のLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの決算が発表された。売上高は、約5兆7550億円で前年比13%増、営業利益は約1兆1200億円で前年比18%増、純利益は約6920億円で前年比28.8%増と、増収増益の好業績となった。 特筆すべきは営業利益率で約20%と、10%を超える企業すら少ない日本のアパレル業界と比較すると、2倍以上の収益性を誇っている。 同業他社のエルメスに至っては、営業利益率は30%を超えており日本企業との収益性の差は顕著だ。このようにラグジュアリービジネスは総じて収益性が高く魅力的なビジネスだが、これまで日本初でラグジュアリーブランドとして成功した例は殆どない(例外としてKENZOがあるが、LVMHによる再生案件なのでケースとしては取り上げない)。 ユニクロや良品計画のようにマス市場ではグローバル展開に成功している企業も出てきてはいるものの、ラグジュアリー