多くの焚き火台であふれかえる昨今。形も性能もバラバラで、自分のキャンプスタイルにぴったり合うものを見つけるのは至難の業です。こんな時こそ、焚き火台の専門家に聞くのが一番。兵庫県姫路市を拠点に30年間、ありとあらゆる焚き火台を作ってきた尾上製作所に協力をお願い。同社広報担当の名城嗣明さんに、開発の裏側や、作り手としての選び方の極意、ブランドとしての展望までを語ってもらいました。 当たり前だけど大事なこととして、名城さんが真っ先に挙げたのは「楽しく焚き火をすること」。虫嫌いなこともあり、もともとキャンプをしていたわけではない名城さん。キャンプ好きではなかった者の立場として、焚き火を楽しむために必要と感じたのは、「焚き火台が軽くて持ち運びやすいことでした」。 重い焚き火台を持ち運んだり、インスタ映えのために長い間スマホをのぞき込むのは苦手な名城さん。「火を眺める」ための焚き火台作りに終始していま