「一般教書演説」「最高経営責任者」のオリジナルは? 他にも元の英語にくらべて、とてもしかつめらしいものになってしまっている言葉はたくさんあります。 例えば「一般教書演説」。米国大統領が、年頭に議会で行う、その年の重要課題に関する演説ですが、元の英語は「State of the Union Address」です。ここでのStateは「状況」、Unionはもともと米国独立時の13州を意味したのですが、今日では「わが国」というニュアンス。そして「Address」という英語にはたくさんの意味がありますが、ここでは住所ではなく「演説」です(参考記事)。従って、この英語を日本語にすると「わが国の状況に関する演説」ということになります。 どこから一般教書演説などという、米国大統領とローマ法王が一緒に演説するような響きの言葉になったのでしょう。実に不思議です。誰がいつこの日本語を造語したかの詮索(せんさく
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