コーヒー屋の店の前に積まれていた麻袋を買った。コーヒー豆を入れていたものらしい。 300円。安いし丈夫だし悪くないな、と。 2つ手に取ってレジに出した。 こちら大きい500円のサイズで1000円になります 若い男の店員はにこやかに笑って言った。 え?と思ったがそのまま購入した。 ごめんなさい関係ない袋で、と店員はどこか違う店の使い古しの紙袋に入れて手渡した。 にこやかに笑って。 その後なんとなくモヤモヤしていたが、考えるうちにムカムカに変わった。 安い値段で目を引き、購入しようとすると それは別の品でこれは…と高い値段を提示する、という、 そういう商売でよくありがちな手法だったからだ。 駅前の果物のトラック販売なんかで見るような。 別に麻袋自体にそんな不満はない、けれど500円と値段がついていたら買わなかったと思う。 それに騙されるようにして買ったことで、ものにも嫌な気分が染み付いてしまっ