本特集「日本で『韓国フード』大増殖のなぜ」の前編では日本でもブレイクしている“新感覚”韓国フードを取り上げた。後編では、キムチや焼肉のタレといった定番モノではない“ディープ”韓国フードが大手スーパーの店頭に並ぶようになった理由を探る。 「辛ラーメン」のファン拡大策は“辛くないラーメン”!? 前編で紹介した「紅酢(ホンチョ)」「マーケットオー」を展開する2社が次の目標として掲げているのが、「日本でブランド名を浸透させる」こと。それをすでに実現させているのが、「辛ラーメン」だ。 スーパーやコンビニの定番商品としてすっかりおなじみの辛ラーメンだが、日本で発売されたのは2002年と意外に最近。「それ以前は韓国を訪れた旅行客が土産として箱買いする“隠れヒット商品”だった」(発売元の農心ジャパン)という。 農心の「辛ラーメン」は1986年の発売以来、26年連続で韓国のインスタントラーメン市場シェアトッ