【ワシントン=浅井俊典】米連邦捜査局(FBI)が8月8日、トランプ前大統領の邸宅マールアラーゴを家宅捜索した際、1万1000件以上の政府文書や写真を押収していたことが分かった。このうち最高機密指定の文書が18件あったほか、機密指定と書かれた空のファイル48件も見つかった。南部フロリダ州の連邦判事が2日公開した。 米メディアによると、押収した政府文書などには機密指定が54件、秘密指定31件が含まれていた。また空のファイルが90件あり、うち48件が機密指定と書かれていた。 機密文書などの政府文書が、新聞の切り抜きや衣類と一緒に無造作に箱に入れられていたことも明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズは、国防機密を含む文書や保存が義務付けられる大統領の記録文書がずさんな方法で管理されていたと報じた。