入門 構造生物学 −放射光X線と中性子で最新の生命現象を読み解く− (ISBN978-4-320-05704-3) 高エネルギー加速器研究機構 構造生物学研究センター 編 加藤龍一 編集 B5,240頁,3800円 ●内容 生物学の基本原理を理解する上で,構造生物学は必要不可欠である。どのような形をした生体機能分子がどのように働いて生命現象を担っているかは,現在まさに構造生物学による研究が進行中である。本書では,第一線の専門家による最新の構造生物学の研究成果を解説する。 生物学は非常に幅広い学問分野であるが,本書の第1章と第4章で,遺伝情報の維持,転写,翻訳,そして生合成されたタンパク質がどのように細胞内で働くか,といった主要な部分について重点的に解説する。特に第4章は,構造生物学の専門家がその切り口で生命現象の最新の解説をしているという点で貴重でかつ興味深い内容である。第2