キューバ・ハバナ(Havana)の自閉症児のための学校で授業を受ける少女(2008年2月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/ADALBERTO ROQUE 【12月23日 AFP】自閉症の子どもは、脱いだ靴を見失ったり八百屋でリンゴを見つけられないなど、視覚的に物を探し出すことに困難があり、そのため日常的な生活能力が弱体化しているとの研究を、英ブリストル大(University of Bristol)の研究チームが20日発表した。米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)の最新号に掲載される。 これまでの研究では、自閉症児では視覚探索能力が発達しているとの結果が示されている。研究チームは、実生活レベルでの実験で、この学説の真否を確かめた。 研究チームは、子ども40人(うち半数が自閉症児)を対象に、一室内
オーストラリアで行われた調査により、生後6ヶ月以上母乳を主な栄養源としていた子どもはそうでない子どもと比べ10歳の時点での学力が有意に高く、この傾向は男児で特に著しいことが判明しました。 また、母乳以外のどのようなファクターが子どもの学力に大きく影響するかも明らかにされているので、母乳が出にくいお母さんや事情により母乳で育てることが困難な人でも育児の参考になるかもしれません。 詳細は以下から。Breastfeeding Boosts Kids' Brains, Especially Boys' オーストラリア・パースのTelethon Institute for Child Health Researchやカーティン工科大学などの研究者らは、1989年から1991年に西オーストラリア州で生まれた男女1038人のデータを分析し、乳児期の母乳栄養が、10歳の時点での学力テストの成績に有意に影響
マウスの腸内に共生するある種の細菌が、免疫機能の異常を抑える細胞の数を増やすことを、東京大の本田賢也准教授(免疫学)らが突き止めた。免疫異常が原因の一つと考えられている潰瘍性大腸炎やクローン病の治療法につながる成果で、23日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。【斎藤広子】 ◇マウスで確認 東大チーム 潰瘍性大腸炎とクローン病は、腸の粘膜に潰瘍ができる難病で、免疫機能の異常が関与していると考えられている。国内の患者数は潰瘍性大腸炎が約10万5000人、クローン病は約3万人。根本的な治療法はない。 本田准教授らは、無菌環境で飼育したマウスの大腸では、免疫異常を抑えるT細胞の一種「Treg細胞」の数が通常のマウスの約3割しかないことを見つけた。無菌環境マウスにさまざまな腸内細菌を接種し調べたところ、クロストリジウム属の細菌を接種した場合に、通常マウスと同程度までこの細胞が増えた。クロストリ
現在の注射タイプのワクチンの有効性には主に以下の3つの観点から疑問が呈示されています。 まず、最大の疑問はインフルエンザウィルスの遺伝子は絶えず変異し、そのスピードはウィルスの1年が人間の100万年に相当すると言われています。従って、ワクチンを作って出荷し接種しても実際にインフルエンザが流行する頃にはウィルスが未知のものに変異する可能性が高く効果は余り期待できない。 2つ目は、ワクチンが「不活化ワクチン」でかつ「コンポーネントのワクチン」である事。「不活化ワクチン」は体内でウィルスが増殖しない様に殺してからワクチンにするので体内に入ってもウィルスは増殖せず、抗体が出来てもすぐに消滅します。ウィルスは真ん中に遺伝子の核があり、それを囲む膜とそのまわりにHA及びNAと呼ばれるトゲの形をしたタンパク質があります。しかし、これ等全部ではなく、HA部分だけでワクチンを作る「コンポーネントワクチン」は
バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。
ポイント 異常型の糖鎖を特異的に認識するWWモチーフを初めて発見 レクチンOS-9がWWモチーフを介して異常型の糖鎖を見分ける 異常タンパク質の分解にかかわるタンパク質群の構造生物学の推進を容易に 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、細胞の小胞体内で糖鎖を目印にして異常な糖タンパク質※1を捕まえるレクチン※2、OS-9※3の立体構造を、X線結晶構造解析と核磁気共鳴(NMR)解析で初めて解明し、マンノース※4残基が切り取られた異常型の糖鎖を選択的に認識する仕組みを明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)糖鎖構造生物学研究チームの山口芳樹チームリーダー、佐藤匡史研究員らと東京大学の山本一夫教授らとの共同研究による成果です。 細胞小器官の1つで、タンパク質の合成工場である小胞体では、タンパク質が正しく機能するための立体構造を持つように折り畳む(フォールディング)な
細胞核内の遺伝子はDNAからRNAに転写されメッセンジャーRNAはさらに翻訳され、粗面小胞体でタンパク質が合成します。しかし、ヒトの遺伝子は22,000個しかなく、これだけでは他の生物との機能の違いもヒトの全ての生理機能も説明できません。 なぜならば、生理機能を持つタンパク質はさらに翻訳後にリン酸化と糖鎖付加の2つの代表的な装飾を受けてはじめて本来の機能を発揮するようになります。 粗面小胞体で合成されたタンパク質はその後、細胞膜近くに至るまで何層もの重層構造になっているゴルジ体装置に運ばれてここを通過する間に糖鎖が伸長されます。 各種の糖転移酵素が局在する多重層からなるゴルジ体装置は、核に近いほうから、シスゴルジ、メディアルゴルジ、トランスゴルジ、トランスゴルジネットワークの4つの層に便宜上分けられます。 糖鎖の根幹部を合成する糖転移酵素はシスゴルジに、中間部を合成する糖転移酵素はメディア
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