谷口ジロー氏が亡くなられた。 心の奥から、谷口ジロー氏に哀悼の意を表したいと思います。 谷口ジロー氏は最近は「孤独のグルメ」で広く知られていますが、氏の漫画家としての経歴は長く、私が、マンガの世界に迷い込みかけた1972年にはすでに漫画界では非常に高い評価を受けており、私自身も、谷口ジロー氏の大フアンでした。 私が本格的にマンガの世界に入り込んだのは、1974年の「男組」ですが、谷口ジロー氏は私が近寄れないほどの地位を漫画界で確立していました。 私が近寄れないというのは、たとえ話ではありません。 私は、マンガの原作者になってから、谷口ジロー氏と一と一緒に仕事したいと強く願っていました。 しかし、谷口ジロー氏は多くの枚数を描く方ではなく、極めてストイックに作画の量を押さえているような話を聞きました。 それに、私は、1974年の「男組」以来、日本文芸社の「野望の王国」など、極めて非現実的な暴力
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