私の知る範囲での事なので、全てには当てはまらないことを前もって言っておきたい。 というか愚痴だ。 理系、特に理学においては、「研究者になる」ということに、憧れを持つ人は少なくないと思う。 そして、一度はノーベル賞を取ってみたいと願い、 (行動はともかく)燃える時期があるのではないだろうか。 しかし、そんな気持ちはゆっくり熱せられ、急激に冷める。 おそらくピークは学士3・4年。研究と勉強の大きな違いにショックを受けるからだ。 多くの学生は、漠然とした興味から研究室を選ぶ。 そして、卒業研究が、彼らの望む研究とは遠くかけ離れたものになることも毎年のようにある。 その傾向は大学卒業後に就職する学生たちによく当てはまる。 彼らに全くやる気が無いわけではない。 1年で(正確には半年強だが)やれることなど、たかが知れている。 時間が不足しているのだ。 だから、担当教員は悩みながら、1年でできる程度の課