年末年始を控え、近畿地方で輸血用血液の不足が目立っている。 例年、冬場は風邪の流行などで献血者が減る傾向にあるが、今年は特に深刻で、大阪府や兵庫県では、在庫数が医療機関への安定供給ラインを下回る危機が続いている。3月の東日本大震災直後には全国で献血者が急増したものの、「熱」が冷めてしまった格好で、各地の赤十字血液センターは継続的な協力を呼びかけている。 大阪・心斎橋に先月、オープンした大阪府赤十字血液センターの御堂筋献血ルーム。カフェのような空間で献血後は飲み物やアイスクリームなどが無料提供される。今月13日に訪れた京都市の会社員(23)は「施設は快適で、人の役にも立てるので時々献血に来ています。でも、知人を誘ってもあまり乗ってこないですね」。 同ルームの1日の目標献血者数は100人。しかし達成できたのは初日だけで、その後は約40~80人と伸び悩んでいる。担当者は「大震災の後は、本当に多く