ポスト産業資本主義の実験場としてのインターネット デジタル・キャッシュ――貨幣の形式の純粋化 インターネット上の二つの力 デジタル・キャッシュと発行権の所在 コピーレフトの果たす役割 ジョージ・ソロスとケインズ ポスト産業資本主義の実験場としてのインターネット 上野――今日お聞きしたいことは2点あります.1点目は,一口に情報資本主義 といっても、経済の情報化,ソフト化,電子化,ネットワーク化などを情報資 本主義と呼ぶ場合と,もともと資本主義自体がそういう性格を持っていたので はないかということについてです.2点目は僕の率直な感想なのですが,いま, デジタル・キャッシュ等を例として,現実の実体的な経済の動きが直接的にネッ トワークの中に入ってきているという事態は,どこかで近代の原始的蓄積過程 の反復をしているようなところがあるのではないか.原始的蓄積に限らず,近 代の歴史,経済と市民社会の歴
そもそも資本主義だとか難しく考えるのがいけないのかもしれない。でも、できるとこまでやってみよう。 「貨幣の複雑性」を再読して、あらためてその射程の長さにきがついた。安冨さんの議論は、しっかりと資本主義全体をにらんでいる。ここを足場に自分なりに資本主義を構成するものはなにかを問うと、以下の四つになった。 ・欲望の対象としての商品 ・商品を生産する主体 ・商品を消費する主体 ・商品の交換を媒介する主体 そう、まずは商品ありきなのだと感じる。商品が商品であるということは、欲求される対象であるということだ。アフォーダンスの議論ではないが、欲望の対象となりうる単位であれば、商品と呼んでよいのではないか。現在の社会では、人のサービスでも、石油のような取引商品でも、記憶装置の本の数十バイトの物理存在でしかないほぼ純粋な情報でも、オプション取引のような将来の少々あいまいな契約もふくめ、リアルで生活する限り
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