Noelle-Neumann, E., “The Spiral of Silence: Public Opinion - Our social skin”, Chicago: University of Chicago, 1984, (池田謙一訳、『沈黙の螺旋理論−世論形成過程の社会心理学』、ブレーン出版、1988年) ノエル=ノイマンは、西ドイツ総選挙における選挙戦終盤における支持の「なだれ現象」にかんする洞察を契機とし、世論が形成されるダイナミクスを「沈黙の螺旋理論」仮説によって説明することを試みた。ノエル=ノイマンは、「沈黙の螺旋理論」仮設を、社会調査(2章、3章)の分析とともに、思想家による世論の概念理解(ロック、ヒューム、ルソーなど:5〜8章)、文化人類学(11章、マーガレット・ミード)、そして心理学(13章、フロイト)などの知見や議論を通じ、明らかにしている。 「沈黙の螺旋理