宇都宮市に司令部が置かれた陸軍第14師団の主力部隊が終戦を迎えたパラオ共和国で、同市西川田町のアルバイト篠原直人さん(28)が独自に戦跡調査を進めている。篠原さんは「2度と戦争を起こさないためにも、戦跡やそれにまつわるエピソードを記録し、多くの人に関心を持ってもらいたい」と訴えている。 戦闘機や飛行機に興味を持つ篠原さんは、1年半ほど前から今年7月までに計5回、パラオを訪問。地元住民の情報を頼りに、戦闘機の残骸など戦争の遺品を写真に撮影する記録作業を続けている。 その中で注目しているのが、同国本島・バベルダオブ島で不時着状態のまま残されているゼロ戦52型。プロカメラマンが発表した写真を見て関心を抱き、8カ月ほど前の訪問時に現場へたどり着いた時には、実物の重みを実感したという。 その際、約3時間かけて周囲の草刈りを行い写真に撮影。周辺住民によると、同機のパイロットは生還したとされる。ただ、尾