商店街に沿うように古くからの住宅が立ち並び、それを取り囲むように新しいマンションも広がる。殺害された川崎市の市立中学1年の上村(うえむら)遼太さん(13)はそんな街にある築30年ほどの中規模マンションに、母親やきょうだいたちと暮らしていた。一昨年の夏、島根県の離島・西ノ島から川崎市内に引っ越してきた。 マンションの完成当時から住む女性(71)は一家について「住んでいたことも知らなかった」。昔は、引っ越して来たら全ての世帯にあいさつして回ったが、そんな習慣もなくなった。 それまで暮らしていた島の人口は約3千人。島民は上村さんについて、「人気者でムードメーカーだった」「いつも笑顔で元気だった」と口をそろえる。 当時を知る人たちによると、上村さんの両親は数年前に離婚。母親が子ども5人を引き取り、島内で働きながら生活を支えていた。近所に住んでいた女性は、きょうだいの面倒をみていた次男の上村さんが、
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