東名高速で進路を妨害されて停車した一家が、大型トラックに追突されて死傷した事故は「あおり運転」に対する社会の意識を大きく変えた。石橋和歩被告(26)=危険運転致死傷罪などで起訴=が昨年10月に逮捕されてからドライブレコーダーの出荷は急増し、警察も積極的な摘発に乗り出している。 神奈川県警は、石橋被告があおり運転を繰り返していたことを証明するため、事故当時に周辺を走行していた車を特定して運転手らの話を聞き、一部の車両が搭載していたドライブレコーダーの映像も活用した。3日に横浜地裁であった初公判では、事故現場を通過した十数台の車のドライブレコーダーの映像が証拠として採用され、法廷で流された。 逮捕を機に、ドライブレコーダーの存在も広く知られるようになった。ドライブレコーダー協議会によると、逮捕直前の2017年7~9月の出荷台数は約43万台だったが、同年10~12月は約86万台と倍増し、18年1