<世界報道写真大賞>アンソニー・スアウ氏(1/10) 今週の<時の人>は、第52回世界報道写真大賞(World Press Photo Award)を受賞した米国人フォトジャーナリスト、アンソニー・スアウ氏だ。スアウ氏は「世界報道写真展2009」が東京で始まったのを機に来日し、自身のこれまでの作品をスライド上映しながら報道写真への思いなどを語った。他の入賞作品の一部と併せてお伝えする。(あらたにす編集部) 【アンソニー・スアウ(Anthony Suau)氏講演会】 スアウ氏は1956年生まれ。87年からヨーロッパを中心に活動し、99年まで、ベルリンの壁崩壊やソ連邦消滅の瞬間、東欧各地や、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦、コソボやチェチェン紛争などの現場に足を運び、決定的瞬間をカメラに収めてきた。 ここ8年ほどは、「アメリカの世紀」といわれた大国が、経済危機に陥るまでの過程を追い続けて