19日、パレスチナ自治区ガザのラファで、イスラエル軍の空爆で破壊された家の前に立ちつくすアクラム・アーデルさん(福島利之撮影) 【ラファ(パレスチナ自治区ガザ南部)=福島利之】イスラエル軍が22日間攻撃を続けたパレスチナ自治区ガザに19日、入った。南部ラファでは、建物が空爆でなぎ倒され、地面の至る所にクレーターのような大穴があいていた。そこで聞こえてきたのは、住民の怒りの声だった。 オリーブ畑が広がるエジプトの側の検問所を越え、バスでガザ側に入ると光景は一転した。建物は空爆で積み木のようになぎ倒され、大穴には水がたまっていた。 エジプトからの武器密輸などのため、地下トンネルが掘られているとされる境界付近のサラーム地区ブラジル通りは、イスラエル軍の重点的な空爆で、約20棟が破壊されていた。 車の修理工ナーフェズ・アブガリーさん(33)は10日夜、イスラエル軍から電話を受けた。「すぐに家を出ろ