【ニューヨーク=田中光】2月に米ニューヨーク州バファローでボンバルディア機が住宅地に墜落して50人が死亡した事故をめぐり、米国家運輸安全委員会(NTSB)は14日、公聴会を開き、背景にパイロットの疲労がある可能性を示した。 NTSBによると、同機の副操縦士(24)は、親と一緒に暮らす西海岸のワシントン州シアトルにある自宅から、約3800キロ離れた東海岸のニュージャージー州ニューアークの空港に徹夜で貨物機などを乗り継ぎながら「通勤」していた。また、機長(47)も事故前夜にフロリダ州タンパの自宅から空港に入ったという。NTSB側は2人の賃金レベルでは空港の近くに住めなかったと示唆した。 回収されたボイスレコーダーの記録には、2人のあくびも聞かれたほか、操縦とは関係のないおしゃべりもあった。疲労などにより集中力が欠け、運行速度の低下に気づかなかったり、操縦ミスにつながったりしたとの見方が強ま