芝生の校庭ではしゃぐ児童たち=大阪市住之江区、荒元忠彦撮影 大阪府の橋下徹知事が意欲を燃やす小学校の芝生化事業に「野球王国」の壁が立ちふさがっている。内野グラウンドは「土が基本」と、芝生化に難色を示す声が上がっているからだ。維持管理も学校には重荷。府は15日から希望校の募集を始めるが、目標の50校に届くめどは立っていない。 「芝生は最高。1校でも多く校庭を芝生化して子どもたちを遊びほうけさせたい」 元ラガーマンの橋下知事にとって校庭芝生化は昨年の知事選以来の宿願だ。全国の小学校2万2197校のうち芝生化は873校(4%)。府内は1023校のうち105校(10%)にとどまる。 府は今年度から1校あたり530万円まで補助する芝生化事業を始める。希望校を募った上で夏休みに向けて着手する。橋下知事は担当部局の提案の5倍にあたる目標50校を掲げ、2億7300万円の予算をつけた。だが、担当者は