公開中のアメリカ製3Dアニメ映画「コララインとボタンの魔女 3D」は、日本人イラストレーターが重要な役割でかかわっている。キャラクターや風景などのコンセプトアートを担当した上杉忠弘さん(44)は今月7日、この作品でアニメ界のアカデミー賞と呼ばれる第37回アニー賞の美術賞を受賞した。来日したヘンリー・セリック監督(57)は「彼の受賞は当然だ」と絶賛する。(伊藤徳裕) 「タダヒロには、初期のキャラクターデザインから手がけてもらった。アニメの人物は頭や目が大きいデザインになりがちだが、彼はファッションのイラストレーターでもあるので女性の頭を小さく描く。彼のスタイルはアニメ界でとても新しいと思うよ」とセリック監督は語る。 映画は、人形をコマ撮りで撮影するストップモーション・アニメを主体にCG技術を融合させた作品。少女のコララインが、引っ越し先の新居でもう一つの世界に通じる秘密の扉を見つけたことから