以前のエントリーで小飼弾氏の主張に疑問を呈した所、丁寧に「原発はオワコンと言わざるを得ない理由」というエントリーで反論を頂いた。しかしながら小飼氏は、将来の電力需要に対して現実的な考察をしているように思えない。 小飼氏の反論点を整理した上で、氏が見過ごしている点について指摘して行きたい。 1. 原子力発電所は、望ましくない特性を持つ? 小飼氏は、フランスの原発の問題点を指摘している。つまり、フランスでは原発が過剰設備となっており、稼働率が十分でないという指摘だ。原発は定格熱出力一定運転が最も効率が良く、フランスのように需要にあわせて出力を変えざるをえないときは、経済性が落ちる。 興味深い指摘ではあるが、フランスの電力供給は76.4%を原発に依存しているが、日本は23.9%を原発に依存しているに過ぎない。フランスの水準まで原発を立地すれば、供給過多が問題になるのかも知れないが、日本では現在の
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