両店のオーナー・杉窪章匡氏はパティシエでありブーランジェ。以前、杉窪氏のパンを「ハイアットリージェンシー 箱根リゾート&スパ」の金山料理長の特別ディナーで食べて感激し(二人は20年来の友人!)、すぐに「365日」のショップでパンを買った。美味しかったが、小さくてその割に高い! そこに疑問が残った。 「15℃」の根本的なコンセプトは「365日」と同じ。安全で安心できる素材を使った料理とお菓子、パン、珈琲、お酒など揃えた総合食料品店。値段が高いことに関して、杉窪氏は胸を張って言う。「日本人はコストパフォーマンスを考えすぎ。それはプロが考えればいいこと。高い理由は目に見えない技術の蓄積だったり、作り手の感性だったり。その技術を守るためにも高くしないと」。 「15℃」とは世界の気温の平均。食は私たちの体をつくるだけでなく、環境も、感性も育てるのだということだ。