(後編はこちら) 昨年から今年の始めにかけてビットコイン・バブルが起きたIT業界。ビットコイン・バブルは既に崩壊の様相を見せているが、一方で「AI」については、未だに関連企業の株価が暴騰し続けるなど、盛況が続いている。 元祖ITバブルと言えば2000年頃が最盛期だったが、その頃にIT業界で話題になった「Lyee(リー)」というものがある。たぶん、ほとんどの人は知らないし、知っている人もその言葉以外は一体何なのか最初から最後まで分からないままだったことだろう。問題は、なぜよく分からないものに、多くの人が引き込まれたのかだ。 ある就職の誘い 2000年、筆者が就職活動をしていた時のこと、大学の就職担当から「カテナ」という会社を勧められたことがあった。「Lyee」という画期的なソフトウェア開発手法があり、その事業拡大のために人員を募集しているのだという。 当時は全般的には就職氷河期真っ只中であっ
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