政府は4月9日、新しい500円硬貨を2021年度上期をめどに発行すると発表しました。新技術として2色3層構造を採用するなど、さまざまな偽造防止対策を施します。500円硬貨の刷新は2000年に登場した現行硬貨以来です。 新500円硬貨のイメージ。細部は今後決定するとのこと 新500円硬貨は「バイカラー・クラッド」と呼ぶ新技術を導入。ニッケル黄銅と白銅、銅を組み合わせるもので、財務省が公開したイメージを見ると、銅を白銅でサンドイッチ→これをニッケル黄銅にはめ込む──というもののようで、外観はニッケル黄銅と白銅の2色に見え、その中身は3層になっているようです。ATMや自動販売機などでは偽造硬貨を合金の電気伝導率などから判別しているので、素材を複雑に組み合わせることで、より偽造防止効果を高めるようです。 素材は現行硬貨が銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%のニッケル黄銅なのに対し、新硬貨は銅75%、