夫との研究続く…衰えぬ探求心 岡崎恒子さん 女性研究者にとって途中でやめない、ギブアップしないことが一番大切です。女性には結婚や出産などいろいろな時期があります。 私が続けることができたのは、自分が必要とされていたから。結婚や出産は普通は研究の障害になりますが、主人(令治さん)はどんなに困難でも私を働かせなければいけないと思っていたようです。彼が亡くなったとき、研究は困難に直面しており止めることはできませんでした。生きていくためにも、仕事を継続する必要がありました。 子育てとの両立の難しさはすごくありました。当時、共同保育園の運動に参加し、やがて名古屋市が乳児保育園を作ってくれました。保育園は3時に閉まるので、皆で保母さんを雇い、夕方までみてもらいました。でも、研究は終わらない。息子を研究室に連れて帰り、段ボールの中に入れていました。だから昔を知る人には「ああ、あの段ボールにいたお子さん」