人類の行動範囲は、食品保存方法に依存する。 移動手段を 産業や機械工業でスピードアップすることはできたとしても、最終的には食料の「消費期限」の範囲でしか人類は行動することができない。 すなわち、人類の移動限界は いつも「食品保存法」と 共にあった。 人類は、ナマモノを「干す」ことで 長期保存が可能なことを知った。そして、そこからすぐに「塩漬け」を知った。 火が使えるようになると「燻製」をおぼえた。 穀物が生産されるようになると、糖化アルコール発酵によって生じる酢酸を利用した「酢漬け」を知った。 同時に、穀物生産とともに牧畜が盛んになると「乳発酵」を学んだ。 そして 豆類・野菜類を「濃縮」する技法をおぼえた時点で、人類は陸上移動から、大航海時代に歩みを進めることができた。 人類の行動・発展の歴史は、すべて食品保存技術の発達が深く関与しており、また、そのほとんどに 乳酸菌が介在する。 現在、冷