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アーサー・アンダーセンという会社を覚えているだろうか? エネルギー大手エンロンの会計不正事件に絡んで書類を意図的に破棄し、不正に加担していた疑いを当局にかけられた大手監査法人だ。同社は02年に解散に追い込まれた。 米最高裁判所は05年、アンダーセンの書類破棄に関する下級審の有罪判決を証拠不十分として差し戻したが、時既に遅し。同社は評判の失墜と損害賠償の訴訟の荒波にのみ込まれて沈没した後だった。資本主義とは非情なものだ。 今回の金融危機に関しては理解し難いことがいろいろあるが、投資家のためにシステムを監視する立場にあった格付け会社がアンダーセンと同じ報いを受けていないこともその1つ。サブプライムローン(信用度の低い個人向け住宅融資)などで金融市場が揺らいだ事態に何らかの責任を負うべき格付け会社が、なぜアンダーセンと同じ運命をたどっていないのか? 米議会では格付け業界に改革を促す動きが見られる
さて,途中ちょっとしたブレイクを挟みましたが,本題の「インフレはどうやって起こすの?」に行きましょう. まず,未来永劫にデフレギャップがあって景気は悪く,物価下落は継続の経済というのはありません*1.というよりも長い期間*2需要不足による不況が続くと,倒産による関係特殊的人的資本が毀損し,資金不足によって研究開発投資も,労働者のOJTもすすみませんから潜在成長率が低下し……いつかはデフレギャップは一応はなくなるでしょう*3. ポイントは将来のインフレ/好況 企業にとっての問題は外生的に起きたショックに対して起きる景気の拡大がどの程度のものなのかという点につきます.将来の好況がかなりのもので,それにのっかればしっかりと儲かるならば,たとえ現時点で不況だとしても人とモノに投資をする気になるでしょう. これはインフレ率についても同じコトです.財の価格の上昇が比較的長期間にわたる,そして将来の資産
池田信夫blog:貨幣数量説の神話 通貨さえジャブジャブに供給すればインフレになると思っている経済学者もいるが、いくら供給を増やしても需要を増やすことはできない。 それでは、貨幣を労働に置き換えて同じことは言えないのか。 と言っても、置き換えは結構難しい。ジャブジャブ増やす「貨幣」にあたるものは、スカスカになる1人当たりの賃金ということになるだろうか。 流動性の罠@wiki 景気後退に際して、金融緩和を行うと利子率が低下することで民間投資や消費が増加する。しかし、投資の利子率弾力性が低下すると金融緩和の効果が低下する。そのときに利子率を下げ続け、一定水準以下になると、流動性の罠が発生する。 利子率は0以下にならないため、この時点ではすでに通常の金融緩和は限界に達している。 これを荒っぽいのを承知でパラフレーズして、 景気後退に際して、賃下げを行うと賃金コストが低下することで労働
2009年11月09日01:55 カテゴリ本法/政治 北一輝――国家と進化 現代が1930年代に似ているとすれば、経済危機のあとに来るのは、保護主義とファシズム、そして戦争だろう。「保護主義の覚醒」を説く経済官僚がすでに出現し、リフレで経済問題を一挙に解決すると主張する「青年将校」も、「希望は戦争」と公言するフリーターも出てきた。 こうした動きが30年代のころのような破局に結びつくとは思えないが、危機を「一挙に解決」したいという願望は、不況が長期化するにつれて強まるだろう。その元祖が、1936年の二・二六事件の首謀者とされた北一輝である。彼の伝記的な記述については以前の記事でも書いたので繰り返さないが、本書は彼の思想を同時代の思想家と比較している。 明治憲法の最大の欠陥は、主権者である天皇に実質的な意思決定ができないため、権力の空白ができ、それをいろいろな非公式の権力が埋める構造になってい
一連の議論を読んでて、暴走するインターネット(by 鈴木謙介)とか動物化するポストモダン(by 東浩紀)とかを思い出した。特に理由はない。でも何となくもじってエントリータイトルにしてみた。異論は認めない。 暴走するインターネット http://www.amazon.co.jp/dp/4872573021 動物化するポストモダン http://www.amazon.co.jp/dp/4061495755 先日、チラっと実名匿名論争で勝間女史の議論を斜め読みしたけど、結構マトモなことを書いていたような気もするが、ネットで「お前が実名じゃないのでは」という野次が出ていたのを知って「戸籍上の名前です」とtwitter上で反論していた。煽られ弱そうな感じもするけど、ぜひ引き続き頑張っていただきたい。 その勝間和代女史が、国家戦略室で「デフレを止めろ」的なことを言ったのを知った池田信夫氏が、嫉妬を爆発
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勝間和代の隠したい過去 2006年9月にJPM証券のアナリスト時代の楽天リポートで大ポカをやり、会社からアナリストレポートを取り消される。その結果会社にはいられなくなり事実上の解雇。金融業界で働く人はみんなこのことを知っているので彼女のことなんて誰も信用してはいない。騙されているのは一般大衆と不勉強なマスコミだけ。 という噂が流れている。上のソースの要点をまとめると以下のようになる。今日はこいつを検証していこうと思う。 勝間はJPモルガンのアナリストだった 2006年9月19日付レポートで事実誤認に基づいた分析から楽天を「売り推奨」とする。 それがもとでJPMを解雇された。 まずは1から。勝間和代はJPMのアナリストだったことは間違いない。ITと通信セクター担当のシニアアナリストで、2006年3月の日経の人気アナリストランキングでは通信セクターで11位 ITセクターで17位となっている。
2009年11月07日10:53 カテゴリ経済 勝間和代氏のためのマクロ経済学入門 菅直人副総理(国家戦略室担当)に対して、勝間和代氏が「まず、デフレを止めよう」と題したプレゼンテーションを行なったようだ。その内容は出来の悪い学生の答案みたいな感じだが、これが国家戦略に影響を及ぼすとなると放置できないので、少しコメントしておこう。 まず勝間氏は「日本はデフレスパイラルの真只中にあることを再認識して下さい」(p.2)と題してグラフを出し、「※OECD定義によれば、「デフレ」と「デフレスパイラル」は同義です」と書いている。このOECDの定義とは何を意味するのか不明だが、たとえばOECDが財務省に行なった説明では、Persistent deflation may degenerate into a deflationary spiral of falling prices, output, pr
構造改革を批判する通俗的な議論に、「供給を増やす構造改革は需給ギャップを拡大する」というのがある。たとえば田中秀臣氏はこう書く:雇用流動化論は総需要を喚起しません。総供給側の効率化をすすめるだけです。そのため総需要喚起政策を伴わない総供給の効率化=雇用流動化は、自体を悪化させるだけです(原文ママ)(笑)というしかない。雇用の流動化は、企業が労働者を採用するときのコストを下げて労働需要を高めるための改革なのだが、彼にはこの程度の初歩的な知識もないらしい。いま日本の直面している最大の構造問題も、外需に依存した経済構造の脆弱性を克服するために、投資需要が慢性的に貯蓄を下回っているI-Sバランスを是正することだ。 たとえば昨年の経済財政白書は、日本経済の慢性的な内需の弱さの原因をリスクテイクの不足に求めている。この最大の原因は、非効率な金融システムだ。図のように、日本の個人金融資産に占める預金の
0. 忙しい人は1.と補記だけ読んでください。 1. この1年ほど、池田信夫さんと「リフレ派」の意見のすれ違いというか、お互いにバカにしあってる様子が、どうもよく理解できなかった。 今も何をわかってるというわけでもないけれど、素朴に、「こういうことかな」と思ったことがあるので、メモしておきたい。 おそらく、すれ違いの原因は、「リフレ」という言葉の定義にあると思う。 池田さんのいう「リフレ」 景気回復をもたらす手段としてのインフレ誘導政策。 リフレ派のいう「リフレ」 金融緩和・財政支出・減税などで需給ギャップを縮小する政策。 2. とりあえず、この辺。 アゴラ beta : リフレ派の敗走 - 池田信夫 - livedoor Blog(ブログ) すっかりハシゴをはずされた日本のリフレ派は四分五裂状態で、そのリーダーだった竹森俊平氏は「構造改革派」に転向してしまいました。飯田泰之氏も成長理論に
そうきたか、という印象だ。 トヨタが一年目の新人を製造ラインに配置するらしい。 トヨタは現在、期間従業員の採用を再開して生産ラインの繁忙に 対応している。ただ10年春以降の需要が見極めづらいため、 期間従業員の採用を増やす代わりに新入社員を一時的に工場に 応援要員として派遣することにした。 新入社員は9月まで工場や販売店で研修していた。 製造ライン研修というのは(事務系は含まない等の違いはあれど)大手メーカーなら どこでも見られる。今回はそれを全新人にし、期間も三ヶ月と拡大するものだ。 ちなみに僕も長野でシリコン洗ったことがある。 トヨタとしては、プリウスの需要増が財政出動による“先食い”であることを 良く理解しているのだろう。本来なら期間工や派遣と言った非正規雇用で対応する のだろうが、数ヵ月後に解雇すれば、また盛大にバッシングされるのは目に 見えている。実際、某政党などは手ぐすね引いて
間違った方法でいくらハードトレーニングをしても、スポーツ選手としての成長はないように、 間違った方法で何千冊読書しても、思考も見識も洞察もたいして深まらない。 最小の努力で最大の筋力を得られる筋力トレーニングがあるのと同じように、 最小の努力で最大の見識を得られる読書スタイルというものがある。 実際、たくさん本を読んでいるのに空回りばかりしている人はよくいるし、 ほんの数冊の本を読んだだけで、驚くべき成長をする人もいる。 その違いは、具体的にはどこにあるのだろうか? よく「文章の論理構造の理解が一番大切だ」と言う人がいるが、文章の種類によっては、この固定観念が癌になる。 論理構造の理解は確かに必要なのだが、それを優先して文章を読解しようとすると空回りして不毛な誤読をして、結局、一番肝心な部分が分からないままになってしまうことが多い。 最優先でやるべきは、作者や登場人物の情動回路を自分の脳内
[レイキャビク 26日 ロイター] 米ファストフード最大手マクドナルドMCD.Nは26日、アイスランドに展開していた全3店舗を10月末で閉鎖する方針を明らかにした。同国を襲った深刻な金融危機による影響で、フランチャイズ店の採算が取れなくなったという。 アイスランドのフランチャイズ3店舗はいずれも現地パートナーであるヨン・エグムンズスン氏が2004年から運営していた。 同氏はロイターに対し、アイスランドクローナの急落および輸入食料品に対する高水準の関税が主な原因となり、閉店を決意したと述べた。過去1年半で原料費は2倍に膨らんだという。また同氏は、事業の採算が取れるまでアイスランド経済が回復する見込みは低いとの見方を示した。 マクドナルド欧州部門は、アイスランド経済の状況および同国で事業を展開する上での複雑さを理由に、現地で新たなパートナーを探すことはしない方針を明らかにした。
『週刊ダイヤモンド』で書評を担当して、足かけ10年。引き受けたころの私以外の担当者はみんな交代したが、私はなかなかやめさせてもらえない。書評というのは、手間のかかるわりには論文の数にも入らない(書評を業績として誇る幸福な大学教授もいるようだが)割の合わない仕事だ。特に苦労するのは、取り上げるに足る(日本語の)本を探す作業で、いつも〆切が近づくと都内の本屋を探し回らなければならない。 それに対して「こんな本は読んではいけない」と思う本を探すのは簡単で、そういう「反書評」ならずっと簡単に書けるのに・・・と思って冗談で何冊かの本を評したところ、大きな反響があった。これまでの記事のほとんどが、Googleで著者名を検索すると、最初のページに出てくる。意外なことに、怒りや抗議はほとんどなく、「溜飲が下がった」「内容は意外に常識的だが、学界の大家にこんなことを言って大丈夫か」という反響がほとんどだった
次のページ TOPへ かわいいAA・・・○かわいいAAまとめ ○お誕生日のAA 動物のAA・・・◎猫ネコのAA ○犬イヌのAA【わんわんお】 ○うさぎのAA ○ブタさんのAA【かわいい豚】 ○【くま】クマ──のAA集【熊】 ○陸の動物のAA ○海の生物のAA ○サバンナでも同じこと言えんの?【ライオンのAA】 ○海老エビのAA やる夫系AA・・・◎やるおAA ◎やるおAA2 ◎やるおAA3 ◎やるおAA4 ◎やるおAA5 ○やる夫AA6【童貞】 ○やる夫AA7 ◎やるおAA9【就職活動】 ○やるおAA8【就職活動2】 ○やるおAA10【いろんな仕事】 ・お茶コーヒーを飲むやる夫AA 禿ハゲ系AA・・・○禿げのAA【ハゲ】 ○禿げのAA2 ○禿げのAA3 しまむら君AA・・・○しまむらくんのAA ○しまむらくんのAA 2 面白いAA・・・○のび太の就職活動 ○ドラえもんのAA ○ドラえもんの
インターネットというテクノロジーは10万人規模の直接民主制を可能にする。基礎自治体(市町村)のいくつかはミクシィ(mixi)とかのSNSで運営すればいい――。批評家の東浩紀さん(38)が深夜のテレビ番組で「政治の未来像」について大胆な提案をした。「そうなれば、政治家は今ほど必要ないのではないか」というのだ。 東さんが出演したのは、2009年10月24日未明にテレビ朝日が放送した討論番組「朝まで生テレビ!」。この日は「若者に未来はあるか?」がテーマで、人事コンサルタントの城繁幸さん(36)やフリーライターの赤木智弘さん(34)といった世代間格差について発言している20代や30代がパネラーとして登場したが、「朝生」の独特の雰囲気に飲まれてしまったのか、いまいち歯切れが悪い。そのなか、番組前半で若者側のパネラーとしては唯一、気を吐いていたのが東さんだった。 「いまさら『若者論』をやっても意味がな
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