【▲ 2018年6月、アイオリス山(シャープ山)の麓でセルフィーを撮影した火星探査車「キュリオシティ」(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】大気が薄く、寒く乾いた大地が広がる火星も、かつては気候が温暖だった時期があり、地表には海が広がっていたと考えられています。当時の火星では生命が誕生していた可能性もあり、2021年2月に着陸したアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance(パーセベランス、パーサヴィアランス)」は生命の痕跡を探すことを主な目的としています。 フランス国立科学研究センター(CNRS)のWilliam Rapin氏らの研究グループは、温暖だった火星が約30億年前までに今のような乾燥した環境へと移り変わる過程において、乾燥した時期と湿潤な時期が交互に繰り返されていた可能性を示す研究成果を発表しました。 ■分析結果は乾燥した時期の