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  • NASA火星探査車「Perseverance」火星で合計50グラムの酸素生成に成功

    【▲ 火星探査車「Perseverance」に搭載されている酸素生成実験装置「MOXIE」(Credit: NASA/JPL-Caltech)】マサチューセッツ工科大学(MIT)は8月31日付で、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance(パーシビアランス、パーセベランス)」に搭載されている酸素生成実験装置「MOXIE(Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment)」について、時間帯や季節をほぼ問わずに、火星の大気からの安定した酸素生成に成功したことを明らかにしました。MOXIEの成果はMITヘイスタック観測所のMichael Hechtさん(MOXIEの主任研究員)を筆頭とする研究チームが論文にまとめ、学術誌「サイエンス・アドバンシス」に同日付で掲載されています。 ■合計約50gの酸素を実際に火星で生成す

    NASA火星探査車「Perseverance」火星で合計50グラムの酸素生成に成功
  • TENGAロケット打ち上げから1年。記録映像の公開や未公開情報を発信

    株式会社TENGA2022年9月12日、2021年に打ち上げを実施した「TENGAロケット」に関する記録映像や未発表情報を公開しました。 TENGAロケットは、インターステラテクノロジズ株式会社と株式会社TENGAの共同プロジェクトです。一般の人間にとってはまだまだ遠い「宇宙」を身近な存在にするべく宇宙開発を目指すベンチャーと、時にタブー視もされる「性」に関連したブランドを展開する企業とのコラボレーションによるもの。2021年7月31日に実施された打ち上げでは、高度92kmに達し、宇宙空間でのペイロード放出や洋上回収を行うなど、ミッションは大成功となりました。 関連:IST「TENGAロケット」打ち上げ成功! MOMO初となる2回連続の宇宙空間到達 打ち上げから1年の時を経て公開されたのは、2021年にNetflix Japanの公式YouTubeチャンネルにて期間限定配信された「TEN

    TENGAロケット打ち上げから1年。記録映像の公開や未公開情報を発信
  • 中国、上海航天技術研究院の地球観測衛星を打ち上げ

    【▲打ち上げ直後の「長征2D」ロケット(Credit: CASC)】中国は日時間2022年9月21日に、中国国営企業が開発した「長征2D」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことを、複数の中国メディアが報じています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■長征2D(CZ2D Y76)打ち上げ日時:日時間2022年9月21日8時15分【成功】 発射場:酒泉衛星発射センター(中国) ペイロード: Yunhai 1-03(雲海1号03) Yunhai 1-03は、上海航天技術研究院(SAST)が開発した地球観測衛星です。大気や海洋環境の調査、災害に対する対策、科学実験などを実施すると中国メディアは報じています。 https://twitter.com/CNSpaceflight/status/1572372661757693956 なお、長征ロ

    中国、上海航天技術研究院の地球観測衛星を打ち上げ
  • 川崎重工業、H3ロケット試験機1号機のフェアリングを出荷 2022年度中に打ち上げ予定

    川崎重工業株式会社は、日の新型ロケット「H3」の試験機1号機に使用される衛星フェアリングを鹿児島県にある種子島宇宙センターに向けて出荷したと発表しました。衛星フェアリングとは、ロケットの先端に取り付けられる衛星や搭載物を保護するためのカバーを指します。今回出荷されたフェアリングは長さが短いショートタイプで、サイズは全長約10.4m・直径約5.2mです。 【▲ H3ロケット試験機1号機用フェアリング。写真左側の構造物は衛星搭載アダプタ(Credit: 川崎重工業)】川崎重工業が開発・製造したH3ロケットのフェアリングは、同社岐阜工場での設計と部品製造の後、兵庫県にある播磨工場にて組み立てられました。出荷されたフェアリングは、種子島宇宙センターでH3ロケットの運用を行う三菱重工業株式会社へ納入され、H3ロケット試験機1号機に組み込まれます。同機は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の先進光学衛星

    川崎重工業、H3ロケット試験機1号機のフェアリングを出荷 2022年度中に打ち上げ予定
  • ロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-22」打ち上げ 約3時間でISSへ到着

    【▲ 有人宇宙船「ソユーズMS-22」を搭載して打ち上げられた「ソユーズ2.1a」ロケット(Credit: NASA/Bill Ingalls)】ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは日時間9月21日夜、「ソユーズ2.1a」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた有人宇宙船「ソユーズMS-22 “K・E・ツィオルコフスキー”」は無事軌道へ投入され、国際宇宙ステーション(ISS)に到着したことが、ロスコスモスやアメリカ航空宇宙局(NASA)から発表されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■ソユーズ2.1a(ソユーズMS-22、68S)打ち上げ日時:日時間2022年9月21日22時54分【成功】 発射場:バイコヌール宇宙基地(カザフスタン) ペイロード:有人宇宙船「ソユーズMS-22 “K・E・ツィオルコフスキー”」 ソユーズMS-22にはロスコスモスのセルゲイ・プロコ

    ロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-22」打ち上げ 約3時間でISSへ到着
  • 打ち上げ延期されたNASA新型ロケット「SLS」推進剤充填テストを実施

    【▲ 極低温推進剤充填テスト中のNASA新型ロケット「SLS」初号機。NASAのライブ配信より(Credit: NASA)】アメリカ航空宇宙局(NASA)は現地時間9月21日、新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」初号機の極低温推進剤充填テストを実施しました。NASAによると、テストの目標はすべて達成されたことが打ち上げディレクターによって確認されており、9月27日(日時間28日未明)に予定されている次の打ち上げ機会までにデータの評価が進められる予定です。 ■水素漏れ修理の評価などを実施、打ち上げディレクター「当に上手くいった」SLS初号機は、NASAが主導する月面探査計画「アルテミス」最初のミッションとなる「アルテミス1」の打ち上げに用いられます。アルテミス1はSLSおよび新型有人宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」の無人飛行試験にあたるミッションです。SLS

    打ち上げ延期されたNASA新型ロケット「SLS」推進剤充填テストを実施
  • スペースX、スターリンク衛星を新たに52機投入。総数は3399機に(2022年9月25日)

    【▲ 参考画像:Starlink v1.0(Credit: SpaceX)】スペースXは日時間2022年9月25日に、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた「スターリンク衛星」は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■ファルコン9(Starlink Group 4-35)打ち上げ日時:日時間2022年9月25日8時32分【成功】 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:スターリンク衛星(Starlink)52機 スターリンク衛星は、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」で用いられる通信衛星です。同社は、高度や傾斜角が異なる「シェル1」〜「シェル8」に分類された軌道へ、最大4万2000機のスターリンク衛星投入を計画しています。

    スペースX、スターリンク衛星を新たに52機投入。総数は3399機に(2022年9月25日)
  • ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した新たな木星の画像が公開された

    【▲ ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星(Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Judy Schmidt.)】 【▲ ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星(Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Judy Schmidt.)】こちらは「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡に搭載されている近赤外線カメラ「NIRCam」を使って2022年7月27日に取得された木星の画像です。 「ハッブル」宇宙望遠鏡などの画像で見慣れた木星とは違って「青い惑星」に見えるのは、ウェッブ宇宙望遠鏡が主に赤外線の波長で観測を行うから。人の目は赤外線を捉えることができないため、この画

    ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した新たな木星の画像が公開された
  • ウェッブ宇宙望遠鏡、太陽系外惑星に存在する二酸化炭素の明確な証拠を初検出

    【▲ 太陽系外惑星「WASP-39b」の想像図(Credit: NASA, ESA, CSA, Joseph Olmsted (STScI))】 【▲ 太陽系外惑星「WASP-39b」の想像図(Credit: NASA, ESA, CSA, Joseph Olmsted (STScI))】アメリカ航空宇宙局(NASA)などは8月25日付で、「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡が太陽系外惑星の大気中に存在する二酸化炭素の証拠を検出したと発表しました。NASAによると、二酸化炭素の存在を示す明確で詳細な証拠が系外惑星で検出されたのは今回が初めてのことであり、水やメタンといった生命活動にも結びつく可能性がある物質の測定にも期待が寄せられています。 ■二酸化炭素の存在を示すスペクトルのピークを検出ウェッブ宇宙望遠鏡によって二酸化炭素の証拠が検出されたのは、「おとめ座」の方向約700光年先にある系外惑

    ウェッブ宇宙望遠鏡、太陽系外惑星に存在する二酸化炭素の明確な証拠を初検出
  • スペースX、スターリンク衛星とボーイングの技術実証衛星を打ち上げ(2022年9月5日)

    【▲ファルコン9ロケット(Credit: SpaceX YouTube)】スペースXは日時間2022年8月28日に、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた衛星は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■ファルコン9(Starlink Group 4-20 & Varuna-TDM)打ち上げ日時:日時間2022年9月5日11時9分【成功】 発射場:ケープカナベラル宇宙軍施設(アメリカ) ペイロード:スターリンク(Starlink v1.5)衛星 51機、Varuna-TDM(+ Sherpa-LTC 2) スターリンク衛星は、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」で用いられる通信衛星です。同社は、高度や傾斜角が異なる「シェル1」〜「シェル8」に分類さ

    スペースX、スターリンク衛星とボーイングの技術実証衛星を打ち上げ(2022年9月5日)
  • 中国、地球観測衛星「遥感33号02組」を打ち上げ

    【▲打ち上げ直後の長征4Cロケット(Credit: CASC)】中国は日時間2022年9月3日に、中国国営企業が開発した「長征4C」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアが報じています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■長征4C(CZ4C Y52)打ち上げ日時:日時間2022年9月3日8時44分【成功】 発射場:酒泉衛星発射センター(中国) ペイロード:遥感33号02組(Yaogan 33 Group 02) 遥感33号02組は、中国の地球観測衛星「遥感」シリーズです。2022年7月と8月に打ち上げられた遥感35号などの「科学試験や国土資源調査、農作物の収穫予測、災害対策などの分野」の目的とは異なり、中国政府が運用する軍事偵察衛星との指摘もありますが、詳細は明らかにされていません。 なお、長征ロケットシリーズ

    中国、地球観測衛星「遥感33号02組」を打ち上げ
  • 小惑星ポリメレに「月」を発見。探査機ルーシーの新たな探査対象に

    【▲小惑星ポリメレの想像図(CreditNASA's Goddard Space Flight Center)】アメリカ航空宇宙局(NASA)が、2021年10月に打ち上げた小惑星探査機「ルーシー(Lucy)」は、木星のトロヤ群小惑星7つと小惑星帯の小惑星1つ、合計8つの小惑星の探査を目的としています。順調にいけば、これまでのどのミッションよりも多くの小惑星を訪れる予定ですが、さらに今回、その訪問先リストに新たな小惑星が加わることになりそうです。 ■小惑星ポリメレに衛星が存在?2022年3月27日、ルーシーのミッションチームは、ターゲットの1つである小惑星「ポリメレ(Polymele)」が独自の衛星を持っていることを発見しました。 【▲小惑星ポリメレとその衛星の距離感を表わしたイラストCreditNASA's Goddard Space Flight Center)】その日ポリメレは

    小惑星ポリメレに「月」を発見。探査機ルーシーの新たな探査対象に
  • 中国、試験衛星と地球観測衛星を相次いで打ち上げ

    【▲長征2D(左)と快舟1A(右)ロケット(Credit: CASC, 酒泉衛星発射センター)】中国は日時間2022年9月6日に、中国国営企業が開発した「快舟1A」ロケットと「長征2D」ロケットの打ち上げを実施しました。2つのロケットに搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアにて報じられています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■快舟1A(KZ1A Y16)打ち上げ日時:日時間2022年9月6日11時24分【成功】 発射場:酒泉衛星発射センター(中国) ペイロード:CentiSpace-1 S3 & S4(Xiangrikui 3 & 4) CentiSpace-1は、中国北京の企業Future Navigationの商用小型衛星で、別名「Xiangrikui(向日葵)」と呼ばれています。CentiSpace-1 S3とS4は、GNSS増強技術

    中国、試験衛星と地球観測衛星を相次いで打ち上げ
  • 彗星の衝突が地球の大陸を作る原動力になった可能性が判明

    【▲ 図1: 時代ごとの酸素の同位体比率の変化。同位体比率の変化と銀河円盤の通過周期の周期はほぼ一致しています。また、特に重い同位体の少なかった35億6000万年前から34億3000万年前、太陽系は銀河腕の中に入っていませんでした。 (Image Credit: Kirkland, et.al.) 】 地球の表面は地殻という岩石の層でできています。この地殻は、薄い玄武岩でできた海洋地殻と、厚い花崗岩でできた大陸地殻とに分かれます。このように地殻が化学組成の異なる岩石に分かれているのは、他の岩石惑星には見られない特徴です。 大陸地殻の形成は、惑星科学だけでなく生命科学の分野でも興味深い対象です。風雨や河川による大陸の風化によって、海洋に流れ込む栄養分が増加し、生命の進化を手助けしたとも考えられているからです。しかし、大陸地殻がどのようにできたのかは長年の謎です。大陸地殻は、太古代(40億年~

    彗星の衝突が地球の大陸を作る原動力になった可能性が判明
  • 小惑星の軌道変更を試みるNASAのミッション「DART」探査機の衝突予定日が近付く

    【▲ 小惑星ディディモス(右上)の衛星ディモルフォス(左)へ接近した探査機「DART」の想像図。右下に描かれているのは衝突前に分離される小型探査機「LICIACube」(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben)】 【▲ 小惑星ディディモス(右上)の衛星ディモルフォス(左)へ接近した探査機「DART」。右下に描かれているのは衝突前に分離される小型探査機「LICIACube」(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben)】日時間2021年11月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は探査機「DART」の打ち上げに成功しました。DARTとは「Double Asteroid Redirection Test」(二重小惑星方向転換試験)の略。このミッションでは史上初となる惑星防衛(※)の技術実証として、

    小惑星の軌道変更を試みるNASAのミッション「DART」探査機の衝突予定日が近付く
  • 中国、リモートセンシング衛星「北京三号B」打ち上げ成功 長征2Dは前回から4日で発射

    中国は、現地時間8月24日、「長征2D」ロケットの打ち上げに成功しました。長征2Dは8月20日にも西昌衛星発射センターから同型機が打ち上げられており、わずか4日後の発射となりました。 【▲ 太原衛星発射センターから打ち上げられた長征2Dロケット(Credit: CASC)】長征2Dロケットは現地時間2022年8月24日11時1分、中国の太原衛星発射センターから打ち上げられました。搭載されていたのはリモートセンシング衛星「北京三号B」で、打ち上げを統括する中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、衛星は無事に予定された太陽同期軌道へ投入されたということです。 二十一世紀空間技術応用有限公司が投資し、中国空間技術研究所と中国東方紅衛星有限公司(DFH Satellite)が開発した北京三号Bは、新型の光学リモートセンシング衛星です。主に土地資源管理や農業資源調査、生態環境モニタリング、都市

    中国、リモートセンシング衛星「北京三号B」打ち上げ成功 長征2Dは前回から4日で発射
  • 355光年先の太陽系外惑星を直接撮像 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

    【▲ ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が4種類のフィルターを通して直接撮像した系外惑星「HIP 65426 b」の像(下段)と、地上の望遠鏡が撮影した恒星「HIP 65426」とその周辺(背景)(Credit: NASA/ESA/CSA, A Carter (UCSC), the ERS 1386 team, and A. Pagan (STScI).)】 アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は9月1日、「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡によって直接撮像された太陽系外惑星の画像を公開しました。系外惑星の直接撮像はこれまでにも行われたことがありますが、ウェッブ宇宙望遠鏡による直接撮像は今回が初めてであり、系外惑星のさらなる観測に期待が寄せられています。 ■355光年先の若き巨大ガス惑星を直接撮像【▲ ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が4種類のフィルターを通して直接撮像した系外惑

    355光年先の太陽系外惑星を直接撮像 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
  • サターンVの発射音はコンクリートを溶かし草を燃やしたか? 都市伝説を真面目に検証!

    【▲図1: アポロ17号を搭載したサターンVの発射映像。当時は湿度の高い夜間だったので、白っぽい波として音が可視化されています。 (Image Credit: NASA, Discovery Channel) 】 アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した「サターンV」は、人類を月に送り込むアポロ計画で1960年代から1970年代にかけて使用された、高さ110m、総重量2800トンという巨大なロケットです。発射時の推力は3480万ニュートンであり、これを超える予定があるのはNASAの「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と、スペースXの「スーパーヘビー」だけです。 【▲図1: アポロ17号を搭載したサターンVの発射映像。当時は湿度の高い夜間だったので、白っぽい波として音が可視化されています。 (Image Credit: NASA, Discovery Channel) 】さて、サターン

    サターンVの発射音はコンクリートを溶かし草を燃やしたか? 都市伝説を真面目に検証!
  • NASA「アルテミス1」9月4日に予定されていたSLSの打ち上げを再び延期

    【▲ NASAの新型ロケット「SLS」初号機。現地時間2022年9月3日朝撮影(Credit: NASA/Joel Kowsky)】 【▲ NASAの新型ロケット「SLS」初号機。現地時間2022年9月3日朝撮影(Credit: NASA/Joel Kowsky)】アメリカ航空宇宙局(NASA)は日時間9月4日、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターで同日に予定されていた「アルテミス1」ミッションの打ち上げを中止・延期しました。 NASAによると、無人の新型宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」を搭載した新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」初号機は、日時間2022年9月4日3時17分(米国東部夏時間9月3日14時17分)から2時間のウィンドウ内に打ち上げられる予定でした。しかし、発射台基部とコアステージ(第1段)のエンジンセクションをつなぐ配管の接続部分で発生した

    NASA「アルテミス1」9月4日に予定されていたSLSの打ち上げを再び延期
  • 中国、リモートセンシング衛星「遥感三十五号04組」打ち上げ 長征ロケットは103回の連続打ち上げ成功

    中国は現地時間8月20日、「長征2D」ロケットの打ち上げに成功しました。この打ち上げによって長征ロケットシリーズは103回連続で打ち上げに成功し、これまでの最高記録である102回を上回りました。なお、長征ロケットシリーズとしては合計433回目の打ち上げでした。 【▲ 中国・西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征2Dロケット(Credit: CASC)】長征2Dロケットは現地時間2022年8月20日1時37分、西昌衛星発射センターから打ち上げられました。ロケットにはリモートセンシング衛星「遥感三十五号04組A」「同B」「同C」が搭載されており、打ち上げの総括を担当する中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、衛星は無事に予定の軌道へ投入されたということです。 CASCによると、遥感三十五号は科学実験、国土資源調査、農作物の収穫量推定、防災対策に使用されるということですが、一部のメディ

    中国、リモートセンシング衛星「遥感三十五号04組」打ち上げ 長征ロケットは103回の連続打ち上げ成功