小惑星探査機:「はやぶさ」カプセル内の微粒子、「良質データ獲得」 /茨城 毎日新聞 2月3日(木)12時50分配信 ◇初期分析、3月に米国で発表−−加速器研究機構 小惑星イトカワの探査機「はやぶさ」のカプセルから採取された微粒子の初期分析が、つくば市大穂、高エネルギー加速器研究機構(KEK)で3日まで行われている。分析チームは2日、良質のデータが獲得できたと説明した。3月に米国ヒューストンで開かれる専門家会議で発表される。 分析はKEKの放射光施設で先月28日から始まった。大きさ0・03ミリ〜0・1ミリの微粒子約40個の試料に、ほぼ光速に加速された電子がつくる強力なX線を当て、結晶の状態などを調べている。試料を直径1000分の5ミリの炭素ファイバーの上に載せ、特殊なカメラを使って得られたデータから鉱物や元素の種類を三次元的に把握できるという。 分析チーム代表の中村智樹・東北大准教授(