既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月27日、新型ロケット「イプシロン」の打ち上げを予定していたが、打ち上げの直前に発生した異常のため、打ち上げは中止された。同日16時より、JAXAは記者会見を開き、森田泰弘イプシロンロケットプロジェクトマネージャが詳細について説明した。 まず中止となった原因であるが、これについては現在調査しているところで、まだ確かなことは分かっていない。ただ、発生した事象としては、「ロケットの姿勢異常を検知し、打ち上げの約19秒前(X-19)にシーケンスが自動停止した」ということで確定している。 「ロケットが飛ぶ前なのに、姿勢が異常とは?」と思うだろうが、これにはいくつかの原因が可能性として考えられる。まだ地上に立っていた状態なので、まず「姿勢が異常だった」ということはあり得ない。次は姿勢を検知するセンサの誤作動であるが、ロケットから送られてくるデータにより