オランダが誇る17世紀の画家、フェルメールの作品を敵国ナチス・ドイツに売ったとして1945年、オランダ人の男が国家反逆罪の疑いで逮捕された。その名前は、ハン・ファン・メーヘレン。戦時中にフェルメールの作品として「姦通の女」をナチス高官のヘルマン・ゲーリングに売却していた。 しかし、メーヘレンは「あれは自分の描いた贋作だ」と主張。法廷で実際にフェルメールのタッチを真似した「寺院で教えを受ける幼いキリスト」を描いたことで、裁判所も認めざるを得なかった。「ナチスをだました男」として一躍英雄となったメーヘレン。詐欺罪だけの、たった1年の実刑判決で済んだが、収監中に心臓麻痺で死んだ。
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