中国では、先週後半から各地で大気汚染が悪化した状態が続き、このうち北京市は、住民に外出を控えるよう呼びかけるなど市民生活に影響が広がっています。 中国では、都市部で大気汚染が深刻さを増しており、北京市では、特に先週後半から大気汚染の原因物質の濃度が高まり、視界も悪くなっています。 中国国営の新華社通信によりますと、大気汚染の基準となる指数が12日、6段階のうち最悪を示す状況が続き、北京市は市民に外出を控えるよう呼びかけました。 こうした状況は今後、数日間は続くとみられていて、北京市は、一部の地域の学校に体育の授業で屋外での運動をやめるよう通達を出しています。 中国の大気汚染の大きな原因は、車の排気ガスなどから出るPM2.5と呼ばれる極めて小さな粒子で、北京のアメリカ大使館は、この粒子の観測値が12日、子どもや高齢者に外出を控えるよう呼びかける基準値の3倍近くまで上昇したとしています。 大気