【ニューヨーク=橋本潤也】米マサチューセッツ工科大(MIT)は7日、学内にあるデジタル技術の研究拠点・メディアラボの伊藤穣一所長(53)が辞表を提出したと発表した。伊藤氏には、少女への性的虐待などの罪で起訴された米実業家ジェフリー・エプスタイン氏から資金提供を受ける際、犯罪歴を知りながら関係を隠そうとした疑いが浮上していた。IT業界の第一人者がモラルを問われる事態に発展した。 エプスタイン氏は、トランプ大統領やクリントン元大統領らと親交があることでも知られ、事件は全米の注目を集めた。起訴後の8月10日、ニューヨーク市内の勾留施設で自殺した。 伊藤穣一氏 この後、伊藤氏は声明で、2013年に知り合ったエプスタイン氏からメディアラボや自身が資金提供を受けたことを公表した。エプスタイン氏の自宅を訪れたことも認めたが、事件の話はしたことはないと主張した。 今回の辞表提出のきっかけとなったのは、米誌