クレーン車のタイヤ部分が破裂、飛散するなどして損傷した建物=4月12日午後4時50分ごろ、福井県敦賀市木ノ芽町 北陸電力送配電(本社富山市)は4月12日、福井県敦賀市内で同日行っていた配電線工事中にクレーン車が誤って送電線に接近、電流が流れた影響でタイヤ部分が破裂、飛散し、周辺の民家と倉庫計3軒の窓ガラスや外壁が破損するなどの被害が出たと発表した。住民や作業員にけがはなかった。 このトラブルにより、関西電力美浜原発など6件に供給していた特別高圧、高圧の電気が約15秒間停電した。 北陸電力送配電によると、同日午前9時45分ごろ、敦賀市中で配電線の電柱の建て替え工事に当たっていたクレーン車がアームを伸ばした際、高さ約21メートルにあった電圧7万7千ボルトの送電線に接近、地面に電気が漏れる「地絡」が起きた。 この影響で、クレーン車の直径約1・2メートルのタイヤ4本のうち3本が破裂。ホイールを固定