「日本は世界で最も平均寿命が長いなど、健康状態において優れた指標を多く有している。それでも多くの国民が健康に関して悲観的である」 去年11月、OECD(経済協力開発機構)が、医療・健康に関するデータを国際的に比較したレポートを発表しました。冒頭の文は、日本の特徴として指摘された内容です。わかりやすく言えば、「日本は世界的に見て健康的な人が多いのに、『自分は不健康だ』と思っている人が多い」というのです。 世界トップレベルに健康なのに、「自分の健康状態」に自信がない日本人実際にデータを見てみましょう。 このレポートでは、「健康状態」を評価するのに、4つの指標を比較しています。 まず1)「平均寿命」に関して、日本は84.2歳と、比較されたOECD諸国のなかでは世界最長でした。 また2)「回避可能な死亡率」とは、簡単に言えば「医療サービスがきちんと機能していれば避けられた病気などによって亡くなった
