富士通と名古屋大学は3月19日、いわゆる「振り込め詐欺」の通話を高精度で自動識別できる技術を開発したと発表した。警察庁などと協力し、携帯電話を使ったプロトタイプによる実証実験を今月から始める。 悪質な通話相手から心理的抑圧を受け、嘘の情報を信じ込みやすくなっている「過信状態」を検出し、本人や家族などに警告して注意を喚起することで、振り込め詐欺の被害防止につなげる。 過信状態の検出では、従来は会話中に現れるキーワードから自動的に判断する技術が用いられてきた。だが心理的抑圧下では発声がはっきりしないことがあり、キーワード検出のみでは精度が不十分だったという。 新技術では、被害者側の声の高さや大きさの変化から、過信状態らしさを推定する技術を世界で初めて開発。これに「借金」「補償」といった特徴的なキーワードだけを抽出する音声認識技術を組み合わせ、過信状態の推定と抽出キーワード数によって判定するよう
![振り込め詐欺を電話の声から見破る新技術、富士通と名大が開発](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/27adbd7bdafa6d93189f86fdfabac28580871e26/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1203%2F19%2Fl_moto_fujizu0.jpg)