ひさしぶりにネット上をうろうろしていたら、やおい・ふたけっと系のサイトについて、とても興味深い議論が交わされていた。その話題自体は、「やおい系」というのは(おそらく)分野的にわたくしの専門であるはずのところにかなりかぶってくるテーマなのだけれども、不明にして殆どリサーチも考察もしていないので(そしてその割にかなりinflammableなトピックだし)とりあえず今は口を閉じておくとして。(などと書いてほうっておいたら、既に話はちょっと他へと動いてしまっていたのだけれども、まあ、以下はそこでの議論に直接関係があるわけではないので、そのままアップしちゃいます) その議論を読んでいてちょっと思い出したこと。というより、常にアタマのどこかに引っかかっていることなのだけれども。 クイア・スタディーズのゼミで、「性の商品化」はありやなしや(って何だか大上段ね)というテーマでのディスカッションがあった時の
最近あまり映画とか映像作品の仕事をしなくなったので放置していたけれど、ちと縁あって立て続けに2作品ほどご厄介になりました。その中で、ビジュアルイラストがどれだけ欧米でも受けるのかを調べようという話になりまして、アニメ制作会社さん主導で調査をかけたところ… 魅力的だ、cuteだと答えた米、英含む欧の成人男子20代から30代での好感度は、ほぼ誤差という結果に。 ニッチってレベルじゃねーぞ。 ゲームなんかだと、欧米で200万本以上売れたゲームでも「日本では売れない」という判断のもと発売すらされないケースも多いぐらいなので(DCユニバースとかアイアンマンとか、好きなやつはおると思うがなあ)、本質的なところでの彼我の表現好感の差というのは思った以上なんだなというのを改めて実感したのであります。 これでグローバルスタンダードとかワールドワイドでのコンテンツ市場への挑戦とか言っちゃうんだもん困っちゃうよ
男らしさ・女らしさボーダレス化加速中 1980 年代までは、スケバン、オヤジギャルなど、女性の男性化が話題の中心だったが、最近は、男性化粧品、 メンズエステ、噛めば香るガム、逆玉の輿的な格差婚、育児パパ、と男性の変貌も著しい。ジェンダー(社会的性 役割)の境目がなくなり、女性の社会進出が目覚しい一方で、働きながら家事、育児をこなす男性も増えている。 化粧をするのは女性、オタクは男性といった、固定概念は通用しなくなり、男性でも過度におしゃれに気を遣う 「メトロセクシャル」、女性版オタクの「腐女子」などが話題になったのは記憶に新しい。 男らしさ・女らしさボーダレス化の歴史 70’s ス ケ バ ン [ ] ‘ 75 金 妻 [ ] ‘ 83 D I N K S [ ] ‘ 85 雇 均 法 [ ] ‘ 85 マ ス オ さ ん [ ] ‘ 89 オ バ タ リ ア ン [ ] ‘ 89 ビ
日本映画は風景を描く 世界を代表する三つの国の映画産業――アメリカ映画とフランス映画、そして日本映画の違いって何だろうか? そういう問題提起がある。 観点はさまざまにあるから単純化しすぎるのは危険かもしれないが、こういうひとつの切り口がある。「アメリカ映画は物語を描き、フランス映画は人間関係を描き、日本映画は風景を描く」。ハリウッド映画は完璧なプロットの世界で、物語という構造を徹底的に鍛え抜いて作り上げ、導入部からラストシーンまで破綻なく一本道を走り抜けられるように構成されている。 フランス映画の中心的なテーマは、関係性だ。夫婦、父と子、男と愛人、友人。そこに生まれる愛惜と憎悪をともに描くことによって、人間社会の重層性を浮かび上がらせる。 日本映画は、風景を描く。自然の風景という意味ではない。目の前に起きているさまざまな社会問題や人間関係の葛藤、他人の苦しみ、さらには自分の痛み。われわれに
「お前が言うな」と言われるのを覚悟&禁止したうえで、感想だけ書こう。長くなると感情論になりそうなので何だが。 ケータイ小説を理解できない人間は既に老害化しているという衝撃の事実 http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20071108/p1 確かに、既存のブンガクからケータイ小説を読むと「はぁ?」という話になるようだが、ひとつの市場としてケータイ小説が若い男女に流行して、それ専用の商売が成立しているという現象は認める。 一方で、ケータイ小説を理解できないと老害であり、変化に対応できていないクズ野郎であっていますぐ泉下の人となるべき生きた化石かというと「まだ分からない」。 ぶっちゃけ、フラフープが流行して、あれこそ老若男女こぞってやりまくって「21世紀はフラフープの時代」とか「ちょっとした娯楽としてフラフープを一人一本常備」というような流れになったかと言われると結
神(特にイスラム教のアラーの神)に自分の作品を捧げるラッパーはそれほど珍しいものではないが、最近、『COMING DOWN LIKE BABYLON(バビロンの如く滅びゆく)』というラップ・アルバムをリリースしたプリンス・アキームの場合には、その事情がちょっと異なる。 アキームは、ラッパーであると同時に、〝ネイション・オブ・イスラム〟の指導者ルイス・ファラカンから青年部代表に選ばれた人物でもあるからだ。 ネイション・オブ・イスラムについて簡単に説明しておくと、これはアラーの予言者と称するエライジャ・ムハマッドによって1932年にデトロイトに創設された組織である。エライジャ・ムハマッドが登場した30年代は大恐慌の時代で、仕事に関していえば一番最後に雇われ、 最初に切られる立場にある黒人、あるいは、常に暴力の危険にさらされている黒人たちにとって、白人が悪魔で、その悪魔に対する自警を目指すという
英国で1番の“ミュージック・シティ”は、ブリストルだという。著作権を管理する団体Performing Right Society for Music(PRS)の調査によると、ブリストルはロンドン、リバプール、マンチェスターといった大都市以上にミュージシャンを輩出する比率が高いという。 PRSは、6万5,000人におよぶ同団体の会員のデータベースを調査。それぞれの都市の人口と照らし合わせた。この結果、ブリストルではミュージシャンになる比率がどこよりも高いという。最も多くのミュージシャンが“住む”のはロンドンだが、この計算では26位と、ミュージシャン誕生率は低かった。 ブリストルは、マッシヴ・アタックやポーティスヘッドの故郷。トリップホップの発祥地として有名だ。 PRSが発表したUKの“ミュージック・シティ”トップ10は以下の通り。 1.ブリストル 2.カーディフ 3.ウェイクフィールド 4.
「ケータイを通じて、大人には見えない世界がそこにあって、若者が大人に見えない価値を“武装”している。そんな考えで物語を描きはじめました」 テレビシリーズに続き劇場版第1部が公開された、Production I.Gのアニメ「東のエデン」。国を動かすほどの力を持つコンシェルジュ機能で持ち主の願いを叶える「ノブレス携帯」や、ケータイカメラを使って対象物の情報を検索できる拡張現実(AR)技術「東のエデンシステム」が登場するなど、モバイルが物語と密接に絡み合う作品だ。3月には「東のエデン 劇場版 II Paradise Lost」が公開され、謎多き物語にいよいよ決着が付く。さらに同劇場版にはノブレス携帯はもちろん、NTTドコモのNEC製端末「N-02B」をベースにした“ノブレスフォン”も登場するなど、引き続きケータイが活躍するようだ。今回は作品の原作・脚本・監督を務めた神山健治氏に、モバイルという切
「芸術家」の収入が低いのは… 経済学者のアビングさんに聞く2009年12月9日15時14分 「芸術と金と権力をめぐる課題は、オランダでも日本でも本質は共通すると思う」と話すハンス・アビングさん=東京都目黒区 貧乏をいとわず好きなことに打ち込む人。アーティストには、なぜそんなイメージがつきまとうのか――。経済学者・アーティストとして、芸術と金、権力の関係を研究するオランダ・アムステルダム大学名誉教授のハンス・アビングさん(63)に聞いた。 ◇ アビング教授は写真や映像を手がける現代美術家でもある。著書「金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか?」が日本で07年に出版されており、このほど初来日した。 「芸術は神聖」との「神話」がアーティストを金の問題から遠ざけ、さらには芸術の「保護者」である国家や資本を神聖化する仕組みに利用されている、と論じる。「芸術の経済とは、非商業性がステータスとなって利益
British writer Alan Moore was a comics fan from a very young age—"If you were working-class, you had comics. It was like rickets," he says—and by the time he was in his 20s, he was making a living writing comics and comic strips. After winning awards for his V For Vendetta series, a grim story about a poetry-spouting terrorist spreading anarchy in a fascistic future England, he attracted the atten
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