ブロックダイアグラムの解説に先立って,ATI Radeon HD 5000シリーズにおけるアーキテクチャ用語の定義を明確にしておこう。 ATI Radeon HDにおける最小の演算ユニットは,以前「Stream Processor」(ストリームプロセッサ)と呼ばれていたが,HD 5800のアーキテクチャに関連したスライドだと,「Stream Core」(ストリームコア)あるいは「Streaming Processing Unit」(ストリームプロセッシングユニット)となっている。AMD社内の技術者も,何人かはStream Coreと呼んでいたので,今後,Stream Processorという表記は,次第に使われなくなっていくのかもしれない。 本稿では便宜的にSPと略称するが,SPは32bitの浮動小数点(FP32)スカラプロセッサ。このSPを5基一組とし,分岐ユニット,汎用レジスタ群を合わ