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ブックマーク / robot.watch.impress.co.jp (20)

  • 「人とロボットの関係性の中に発現する知能」レポート

    CGやインタラクティブデザインの国際会議&展示会「SIGGRAPH Asia 2009」が12月16日から19日の日程で行われた。ロボット関連の展示に関しては既にレポートしているとおりだが、稿では、18日に行なわれた「人とロボットの関係性の中に発現する知能」と題したトークセッションについてレポートする。 「SIGGRAPH ASIA 2009」でのセッションは、経済産業省 平成21年度アジアコンテンツ人材ネットワーク構築事業(ロボティックス関連人材育成事業)として行なわれている。コーディネーターは早稲田大学大学院基幹理工学研究科 情報理工学専攻の松山洋一氏。松山氏はこのセッションの趣旨について、ロボットがどのように産業化していくのかはまだ不透明なところがあるためセッションのタイトルを「Vision in Robotics」としたと語り、また、ロボットが発展し社会に浸透していく過程では、い

  • 【iREX2009】産業用ロボットゾーン・ブースレポート

    国際ロボット展には、大きく産業用ロボット(IR)ゾーンとサービスロボット(SR)ゾーンの2つのゾーンがある。今回の国際ロボット展では、東京ビッグサイトのホール1~3が使用されているのだが、産業用ロボットのゾーンは、このうちホール1~2を占めている。レポートでは、こちらの展示内容をピックアップしてお伝えしたい。 産業用ロボットの傾向として見て取れるのは、小型化の進展だ。これまで、最も大きな市場は自動車産業であったが、昨今の不景気により、大きな設備投資は期待できない。代わりに、産業用ロボットのメーカーが注目しているのが、デジタル家電などの製造工程だ。まだ複雑な作業などは人手に頼っている部分も多く、自動化の余地があるということで、各社とも新製品の売り込みに躍起だ。 ●ファナック ファナックが力を入れていたのは、コンパクトな「ゲンコツ・ロボット」シリーズ。可搬重量0.5kgの「ゲンコツ・ロボット

  • 小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンに異常

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月9日、2010年6月の帰還を目指して火星付近を航行中の小惑星探査機「はやぶさ」において、イオンエンジンの異常が見つかったことを明らかにした。同探査機は4基あるスラスタのうち、すでに2基が止まっていた。残る2基での帰還を計画していたが、そのうちの1基に問題が起きたことで、予定通り帰還できなくなる恐れが出てきた。 小惑星探査機「はやぶさ」は、M-Vロケット5号機によって、2003年5月9日に打上げられた。JAXAが宇宙関連3機関の統合により発足したのは同年10月なので、「はやぶさ」は宇宙科学研究所(ISAS)時代の最後の探査機である。当初、2007年6月に地球へ帰還する予定だったが、小惑星「イトカワ」へのタッチダウンに成功したあと発生した燃料漏れなどのトラブルにより、帰還を3年間延期していた。 「はやぶさ」のイオンエンジンには、A~Dの4つのスラスタが搭

  • 宇宙ステーション補給機「HTV」が再突入、ミッション完了

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人宇宙輸送船「HTV」が11月2日早朝、地球大気圏への再突入を実施し、ミッションを終えた。H-IIBロケット試験機による打上げから約50日。その間に開催された記者会見の内容なども踏まえ、これまでの流れをまとめてみたい。 HTV(H-II Transfer Vehicle)技術実証機の打上げは、9月11日、種子島宇宙センターにて行なわれた。打上げに関しては、過去記事の方を参照していただきたい。 ●打上げ~キャプチャ 最初の山場となるのは、国際宇宙ステーション(ISS)の直下10mに付け、ロボットアームによってキャッチ(キャプチャ)されるところだ。 HTVは打上げ後、ISSを追いかける形で近づきながら、徐々に飛行高度を上げ、9月17日22:59にISS後方5kmの地点に到着。ここから一旦下に潜り込んで、下方より徐々に接近する運用方法をとる。下から近づくのは、

  • JAXA「航空プログラムシンポジウム」レポート

    独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空プログラムグループは10日、日科学未来館7階のみらいCANホールにて、「航空プログラムシンポジウム」を開催した。休憩を含めて7時間に及ぶ長丁場で、全部で9つの講演を実施。その中から、「『安全・安心』に役立つ無人機を目指して」と、「静かな超音速機の実現を目指して~静粛超音速機技術の研究開発~」の2つにフォーカスする形で紹介させていただく。 ●JAXA航空プログラムグループの4年間の実績と今後の展開を披露 JAXAというと宇宙開発のイメージが強いが、正式名称の中には「航空」とあるように、航空機関連の研究開発も行なっている。それを担当する部署が、航空プログラムグループというわけだ。社会の要請に応えること、先端技術開発プロジェクトにより次世代を切り開くことを活動方針としており、発足して4年ほどになる。今回のシンポジウムは、同グループの活動が軌道に

    Yunono
    Yunono 2009/10/19
  • 「CEATEC JAPAN 2009」のロボットたち

    10月6日(火)~10日(土)までの日程で、アジア最大規模のIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2009」が幕張メッセで開催されている。コスプレしてヤマハ「VOCALOID」で歌う産総研「HRP-4C 未夢」、日産による群れで動く移動ロボット「EPORO」、今年も人気の村田製作所「ムラタセイコ」と「ムラタセイサク君」など、ロボットを中心にしたブースについては既報のとおり。この記事では他のロボット関連展示をまとめてご紹介する。ただ今年はそもそも全体の出展社数が前年比7割ということもあり、昨年や一昨年に比べると少なめの印象だった。 ●iRobot社と総販売代理店セールスオンデマンド株式会社 まずは家庭用掃除ロボット「Roomba(ルンバ)」で知られるiRobot社とその日の総販売代理店セールスオンデマンド株式会社のブースから紹介しよう。人工知能「AWARE」で掃除する

  • Robot-ニュース--CEATEC JAPAN 2009 「HRP-4C 未夢」が「初音ミク」姿で歌う、ヤマハと産総研がコラボ

    10月6日(火)~10日(土)までの日程で、アジア最大規模のIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2009」が開催されている。会場は千葉市の幕張メッセ。主催は社団法人電子情報技術産業協会、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会、社団法人コンピュータソフトウェア協会で今年で10回目。テーマは、「デジタルコンバージェンスが明日をつくる、未来へつなぐ」。出展社数は590社。7日からが一般公開日で、当日登録は一般1000円だが、事前登録すれば入場は無料。誌ではロボット関連展示を中心にレポートする。 まずは、「ライフコンテンツフロンティア」ブースだ。ここではヤマハ株式会社・産業技術総合研究所によって「HRP-4C 未夢(ミーム)」が、ピアノの自動演奏に合わせて表情を変えながら「津軽海峡・冬景色」や「翼をください」などを歌う。音声合成にはヤマハの音声合成システム「VOCALO

  • 「ジャパンロボットフェスティバル2009 in TOYAMA」レポート(後編)

    展示レポート後編では、「ライフスタイルゾーン」を中心にレポートしていく。会場ではサービスロボットのほかホビーロボットやトイロボットのブースが軒を連ねた。来場者の声に耳をそばだてると、ホビーロボットも多くの人が初見どころか存在も知らない人が少なくなかったようで、大いに刺激を受けたようだった。 ●展示 ライフスタイルゾーン 有限会社姫路ソフトワークスブースは発売されたばかりの同社開発ホビーロボット「JO-ZERO」を大プッシュ。会場の床などでデモを行なっていた。株式会社アールティとジャパンロボテックは共同でブースを構え、それぞれが発売しているロボット関連教材やボードなどを並べていた。また発表されたばかりの着ぐるみを着られる二足歩行ロボット「RIC」も漫画家・たかはしさなえ氏がデザインした「ネコ店長」として登場。動きで来場者にアピールしていた。 京商の「マノイ」を販売する株式会社マノイ企画はかな

  • 「ジャパンロボットフェスティバル2009 in TOYAMA」レポート(前編)

    富山市にある富山産業展示館(テクノホール)にて9月26日(土)と27日(日)の日程で「ジャパンロボットフェスティバル2009 in TOYAMA」が開催された。富山地域のものづくり産業やロボット産業への期待を背景に、「こどもたちへの科学やものづくりへの興味・関心の育成」「ロボットインフォメーションテクノロジーの理解促進を通した地域と産業の活性化」「富山を中心とした地域産テクノロジーの世界への発信」を目的に掲げて「産官学が連携する新たな人づくり・地域づくり事業」として開催されたもの。主催は県内外の産・学・官連携メンバーにより構成されたジャパンロボットフェスティバル実行委員会。キャッチフレーズは「ロボットの夢、いっしょにみよう」。後援は中部経済産業局、富山県、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人産業技術総合研究所ほか。企画運営は地元のチューリップテレビが行な

  • 「H-IIBロケット試験機」打上げ成功!

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月11日、宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機を搭載したH-IIBロケット試験機(H-IIB・TF-1)を打上げた。ロケットは正常に飛行し、15分10秒後にHTV技術実証機を分離。所定の軌道への投入が確認されており、打上げは成功した。 ●打上げ写真ギャラリー 打上げ時刻は定刻(午前2時01分46秒)通り。打上げ日も当初の予定通りで、新型ロケットながら、延期なしの打上げとなった。大きな不具合を出さなかった三菱重工業(MHI)の技術力は高く評価できるだろう。また機体は万全でも、天候が悪いと延期になってしまうのがロケットの打上げ。「延期なし」は運にもよるのだが、今後に向けて、幸先の良いスタートを切ったとは言えるだろう。

  • 高エネルギー加速器研究機構の加速器「Bファクトリー」見学レポート

    世界一の実力を持つ粒子加速器を有する、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(通称KEK)の無料一般公開が6日に実施された。数ある施設の中で、直径1km、円周全長3kmに及ぶ広大な加速器の主要施設を中心に取材してきたので、その模様をお届けする。 ●世界にも知られた日の加速器科学の最前線・高エネルギー加速器研究機構 KEKは、1955年に東京大学原子核研究所という、原子核物理学の研究を目的とする大学付属研究所として設立されたのがスタート。1971年に当時の文部省(現文部科学省)の直轄の共同利用研究所として設立された高エネルギー物理学研究所も前身の1つで、その2つが1997年に統合され、高エネルギー加速器研究機構となった。そして、2004年4月に現在の大学共同利用機関法人となったという経緯を持つ。 KEK設立の目的は、日の加速器科学の総合的発展の拠点として研究を推進し、国内外の関連

    Yunono
    Yunono 2009/09/16
  • 最強ロケット「H-IIB」がもうすぐ打上げ

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月11日に、日初のクラスタロケットとなる「H-IIB」を打上げる。宇宙ステーション補給機「HTV」を打上げるために開発された新型ロケットで、打上げは今回が初めて。初号機(試験機)には、HTV技術実証機を搭載する。 ●初のクラスタエンジン H-IIBロケットの最大の特徴は、第1段のエンジン「LE-7A」をクラスタ化し、2基搭載したことだ。直径はH-IIAロケットの4mから5.2mに大型化し、推進剤も1.7倍搭載する。こういった強化により、過去最大の搭載物となるHTVの打上げに対応した。打上げ能力は、HTVと同じ16.5トン(HTV軌道時)。種子島宇宙センターの第2射点(LP2)より打上げられる(これまでのH-IIAでは全て第1射点が使われていた)。 主エンジンのクラスタ化は、米国のスペースシャトルやロシアのソユーズなど、海外ロケットでは古くから使われてい

  • 産総研、ゼネラルロボティックスほか、介護予防体操ロボット「たいぞう」発表

    独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)、ゼネラルロボティックス株式会社、茨城県立健康プラザ、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)は9月10日、リハビリ介護予防インストラクター補助ロボット「たいぞう」を発表し、デモンストレーションを行なった。 「たいぞう」はストレッチボアのふわふわした外装に覆われたヒト型の小型ロボット。リハビリ体操の指導士(インストラクター)と一緒に体操することで、お年寄りに身体を鍛えてもらうためのロボット。身長70cm、重量は6.5kg。バッテリはリチウムポリマーを採用。自由度は26(脚部6×2、腕部5×2、腰2、首2)。ゼネラルロボティックス社が新規開発したサーボモーターモジュールを全身に採用した。体操ができるように肩にヨー軸、腰にピッチ・ヨー軸を備えており、椅子に座って行なう体操を中心に、約30種類の介護予防体操が実行可能。 体操動作生成には産総研ヒューマノイ

  • JAXAとIHI、GX第2段用LNGロケットエンジンと、試験設備を公開

    今回公開されたLNGエンジン実機型の概要。当日配布の資料より。現在、エンジンは単に「LNGエンジン」と呼ばれているが、完成時には「LE-○」の名称が付けられる予定。ちなみに日のエンジンの名称であるLEは、Liquid Engine――液体エンジンの略 今回公開されたエンジンは、打ち上げに使用する実際のエンジンと同様に、配管やターボポンプ、ガス発生器などの部品を汲み上げた実機型エンジン。燃焼ガスを噴射するノズル下半分が取り付けられていないことだけが実機エンジンと異なる。 ロケットエンジンでは、高温の燃焼ガスがノズルの中を通過し、膨張する過程で推力が発生する。ノズルが大きいほどロケットエンジンの効率は向上する。しかし、ノズル内で膨張した燃焼ガスは圧力が下がる。このため地上の1気圧の環境で、あまり大きなノズルを装着すると、噴射ガスの圧力が大気圧に負けて、ノズルがつぶれてしまう。このため、地上燃

  • JAXA、H-IIBロケットフェアリング分離試験を公開

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月12日、川崎重工業播磨工場で、H-IIBロケットのフェアリング分離試験を報道向けに公開した。フェアリングはロケットの先端に装着し、打ち上げる衛星を空気抵抗や空力加熱などから保護するカバー。H-IIBはこの9月に1号機を打ち上げる新型ロケットで、従来よりも大型のフェアリングを使用する。開発にあたっては、ほぼ実物と同等のモデルで2回の分離開頭試験を実施する。公開されたのは第2回目の試験。 12日午前11時40分を予定していた試験は、計測機器回線のチェックに時間を要したために若干遅れた。午後0時16分、大きな爆発音と共にフェアリングは無事に分離した。

  • 小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンが海外展開へ

    NECと米Aerojet-Generalは8月3日、人工衛星向けイオンエンジンの開発・販売について、協業していくことを発表した。NECが宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン「μ10」をベースに、汎用化していく。今年10月末までに正式合意し、2011年の販売開始を目指す。 記者会見には、NEC航空宇宙・防衛事業部の近藤邦夫副事業部長(右)、同部宇宙事業開発戦略室の高橋実室長(中)のほか、JAXAから國中均教授(左)も出席した

    Yunono
    Yunono 2009/08/04
  • 「ロボットの作り方2009」講演会レポート

    【写真1】「ロボットの作り方2009」講演会の模様。フレッシュマンだけでなく、研究者や教員など学生を指導する立場の参加者も多く、会場はほぼ満員だった 6月5日と6日の両日、東京工業大学・大岡山キャンパスにおいて日ロボット学会主催のロボット工学セミナー「ロボットの作り方2009」が開催された【写真1】。6日に実施された実習の模様は既報のとおりだが、ここでは初日の講義内容について報告する。 まず第1話は、東京工業大学大学院の広瀬茂男教授【写真2】が登壇し、ロボット機構を設計する際に重要な「創造的発想法」や、ロボット性能を向上する機構設計法の考え方、ロボット機構設計で利用できる基的な設計原理について、総合的な視点で解説した。 まず広瀬教授は、ロボット創造設計の発想を磨く1つのヒントとして「ロボット機構設計に関する広瀬の原理」について解説し、「設計の実際」にまつわる考え方の一部として、以下のポ

  • 「コンピュータビジョン・拡張現実感に関する普通じゃない勉強会2.0」レポート

    VR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality:拡張現実感。強化現実感や複合現実感といった言い方もある)を題材に、創意工夫と冗談技術と「作ってみた」精神の発表会「コンピュータビジョン・拡張現実感に関する普通じゃない勉強会2.0」が、20日(土)に明治大学生田校舎にて開催された。オープニング&スペシャルトークセッション「R2:Real×Reality」を中心に、9つのテーマセッションと4つのテクニカルセッションが行なわれる、丸一日に及ぶ規模の大きな発表会である。目の付け所が非常に個性的で、技術力などに感心させられると同時に、趣味丸出し(笑)のプレゼンも多く、なかなか笑える内容となった。オープニング&スペシャルトークセッション「R2:Real×Reality」を中心にその模様をお届けする。 ●「コンピュータビジョン・拡張現実感に関する普通じゃない勉強会」とは?

    Yunono
    Yunono 2009/07/27
  • 産総研の女性型ロボ「HRP-4C」開発者座談会(その2)

    3月16日に発表されたヒューマノイドロボット「HRP-4C」。ここでは前半に引き続き、「HRP-4C」を開発した独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)知能システム研究部門 ヒューマノイド研究グループの4人と、筆者による座談会の模様をお届けする。 ●「HRP-4C」の開発理由――たぶん一般の人が一番聞きたい、一番知りたいことは、あのロボットをどうして作ったんだろうか、ということだろうと思います。どうしてというのはどういうことかというと、あのロボットを作ることで、どんな問題が解決できるんだろうかと。そういうことです。「こういう問いに対してこういう解答が出せる」ということです。問いも解答も、どんなものなのか良く分からないんですが、そういう面で皆さんが考えていることはありますか。「役に立つ」といっても、かなり広い意味で結構です。 【梶田】そもそも、ヒューマノイドの研究開発をやってきて、ヒューマ

  • 産総研の女性型ロボ「HRP-4C」開発者座談会(その1)

    3月16日に発表されたヒューマノイドロボット「HRP-4C」。ほとんど人間サイズのプロポーションを持ったボディと女性顔の外見に、国内外から多くの注目が集まった。 いっぽう、注目されたのは主に首から上ばかりで、首から下の胴体部分の細さや制御技術に関してはあまり言及されていないようにも見える。「HRP-4C」は唐突に生み出されたロボットではなく、これまで積み重ねられて来たヒューマノイド技術の研究の「流れ」のなかで誕生したものだ。「HRP-4C」を開発した独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループから4人の方に集まって頂き、座談会スタイルで「HRP-4C」開発後の反響や開発経緯、そして今後について、話を聞いた。 なお、敢えて「座談会スタイル」での取材をお願いしたのは、ざっくばらんに話を伺いたいと考えたからである。話が多少前後するところもあるが、複数の

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