橋下徹大阪市長らが結党した新党「おおさか維新の会」は、まず11月の府知事・市長の大阪ダブル選で勝利し、それを弾みに来年夏の参院選をはじめ中央政界進出を目指す。ただ、維新の党の「存続派」との対立が先鋭化する中での船出は、議員の所属政党が定まらない可能性が残るなど前代未聞の事態を引き起こしている。(松本学) 橋下氏は結党大会後の記者会見で、このタイミングでの結党は、約3週間後に迫った大阪ダブル選が念頭にあることを認めた。 「(東京に)お願いする陳情のやり方か。国政政党を動かしながら実行していくのか。その違いを選挙前に示すため、この時期に結党大会を開いた」 大阪ダブル選で完勝し、国政で「第三極」として存在感を発揮する算段だが、ダブル選のうち一つでも落とせばシナリオに狂いが生じる。松井一郎大阪府知事も結党大会で「ダブル選の相手は自民、共産、民主によるセットの巨大組織だ」と指摘し、「大阪都構想」実現
共産党大阪府委員会はホームページで自民系候補2人を紹介し、独自のビラも作製している。自民党本部は「ありがた迷惑」(幹部)と困惑するが、反共色を前面に出そうとはしない。 柳本氏は5月の「大阪都構想」の住民投票でも共産党の街宣車に乗り、「反維新」を訴えた。菅氏は「全く理解できない」と批判したが、自民党として正式な処分はなかった。 今回の柳本氏の行動について、党大阪府連は10月30日、中山泰秀会長からの厳重注意処分を決定。しかし、党本部は「対応しない」(選対幹部)と静観する構えだ。 維新への対応には、官邸首脳と党幹部の間に温度差がある。谷垣禎一幹事長は27日の党会合で、首相が過去に「きちんと戦わなければ、大阪の自民党勢力は立ち直れない」と発言していたと言及した。 だが、首相は20日、ダブル選で党の推薦候補に推薦証を直接手渡した際も、報道陣の前では「頑張ってください」と述べた程度。谷垣氏が紹介した
官邸と自民党幹部、維新対応で温度差 府知事・市長の大阪ダブル選(11月22日投開票)の対応に自民党本部が苦慮している。自民党参院議員が推薦候補の支持を呼び掛けるため共産党系の集会に参加し、おきて破りの共闘を演じたからだ。奇妙な「自共連携」の一方、橋下徹大阪市長と気脈を通じる安倍晋三首相と菅義偉(すが・よしひで)官房長官は、自共と対立する大阪維新の会の候補との対決姿勢を肉声で示さず、複雑な様相を呈している。 「大阪の復権を図っていくのは同じ気持ちだ。皆さまの支援をお願いしたい」 自民党の柳本卓治参院議員(大阪選挙区)は29日夜、ダブル選に向けて共産党系市民団体が主催した集会に参加。共産党の山下芳生書記局長らとがっちり握手してみせた。 共産党は「安倍政権打倒」と安全保障関連法廃止を訴え、野党による連立政権「国民連合政府」構想を提唱している。だが、山下氏は集会で「自民が好きとか嫌いとか、共産が好
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く