がん治療のために作られた化合物を男性が服用すると女性の妊娠の確率を大きく下げることができると、アメリカなどの研究チームが発表し、男性用の避妊薬の開発につながるのではと注目を集めています。 これは、アメリカとイギリス、カナダの研究チームが16日、アメリカの科学雑誌「セル」に発表したものです。 それによりますと、研究チームは、がんの治療のために作られた「JQ1」という化合物に精子を作る力を抑制する作用があることを発見し、オスのマウスに注射してその効果や影響を観察しました。 その結果、化合物を与えられたマウスは、精子の数が大きく減ったほか、精子が出来たとしても運動能力が低く、相手のメスのマウスが妊娠しないことが分かりました。 研究チームによりますと、マウスに副作用などの影響はなく、化合物を与えるのをやめたおよそ1か月半後には精子の数や運動能力も元に戻ったということです。 このため、研究チームでは