神奈川県相模湾沿岸に広がる湘南。風光明媚な景色は江戸時代から浮世絵などに描かれ、ハイカラな文化を育んだ一帯は多くの日本人を魅了してきた。 ブランド力に惹かれて引っ越してくる人が後を絶たない湘南だが、どこまでの範囲を指すのか様々な意見がある。 「平塚から大磯」「葉山から茅ヶ崎」など諸説あるが... そもそも「湘南」という言葉の語源として有力なのは、中国の湖南省の景勝地から取られ、「相模国の南部地方」=相南に引っかけているという説だ。この考えに従えば相模湾一帯をまとめて湘南と呼んでもよさそうだが、「平塚から大磯にかけて」「葉山から茅ヶ崎にかけてのエリアが一般の湘南イメージに沿う」「ウチは湘南ではありません」など諸説あってはっきりしない。 ちなみに、現在の相模原市緑区には1955年まで「湘南村」が存在した(参照:「湘南小学校」が海岸ではなく相模原の山奥にある意外な理由 幻の「湘南村」とは...)