《前説》 今日開業する東京スカイツリーは観光や経済面での効果に期待が集まっていますが、防災関係者はスカイツリーのもう一つの効果に期待を寄せています。 山﨑委員に聞きます。 それはどんな取り組みですか? いくつかの取り組みがありますが、まずは洪水対策です。タワーの周りには水族館や商業施設などがありますが、その地下に2635トン、学校のプール7つ分ほどの地下タンクが設置され、降った雨をため込むようになっています。 これは国内最大規模の雨水利用で水洗トイレの水や周辺の緑などへの散水に使われ、その他は時間をかけて順次川に流される仕組みです。 《アナ》雨水利用が洪水対策になるのですか? 《山﨑》 スカイツリーがある東京墨田区は海抜の低い地域で、都市化が進んでコンクリートで覆われた昭和40から50年代から、大雨が降ると、降った雨が地下に染みこむことなく溢れ、街が水に浸かる被害が目立つようにな