桜庭です。 今日は、読者のみなさんにとても悲しいお知らせがあります。 『GOSICK』シリーズのもう一人の作者である漫画家の武田日向さんが、ご病気のため、今年1月にご逝去されました。 本日発売の「ドラゴンエイジ」6月号に訃報が掲載されています。 武田日向さんとは、小説家と絵師として、「ドラゴンマガジン」2004年1月号に載った最初の短編から、富士見ミステリー文庫版、「ファンタジアバトルロイヤル」連載、そして角川ビーンズ文庫版まで、一緒にゴシックワールドを創ってきました。 1巻の装画を受け取ったときの驚きを、いまも覚えています。 キャラクターの魅力と個性、図書館塔の空間把握。なんと密で大胆な絵か……! 2巻以降は、この作品にはこの絵があるという前提で、原稿を書くようになりました。 負けないようにとがんばって書くのですが、イラストはそれを軽々超えて、届き、届き、届き続けました。 そもそもですが