決め手は「マンわか」 ──取材の準備をしているときにサウンドトラックのクレジットを拝見して、ほとんどの楽曲を芳賀さん1人で制作していることに驚きました。僕も長らく「FGO」を遊ばせていただいているんですが、いろんな人が分担して曲を作っているんじゃないかと勝手に想像していたところがあって。 芳賀敬太 そうですね。基本的にはほとんど1人で作っています。最初は1人でも問題ない予定だったんですよ(笑)。 ──最初というのは「FGO」の稼働初期ということですよね? 芳賀 はい。約5年前のことですね。「FGO」のローンチに向けて制作している段階では、最初にある程度曲を書いたあとは半年に1度何曲か追加される、くらいのボリューム感の話をしていたんです。なのでローンチ後はけっこうほかの仕事のスケジュールも入れていたんですけど、いざ「FGO」がローンチされたら、思ったよりも多くの曲がどんどん必要になっていって